正印
・人情味があり、面子を重んじます。
・精神生活を重視します
・正義感があり責任感があります
・依頼心が強いです
・両親の意思に従いやすく先祖の公徳が多い
・神仏を敬う
・知恵 学術 教育
・理論を重視して行動し、選択する時は意外と頑固である
正印よりも偏印の方がエネルギーは大きい 正印<偏印
正印について
吉の意味
・慈悲があり誠実で受動的である
・有力者となり年上から可愛がられやすい
・親が子供に向けるような愛情 ・両親の意思に従いやすく先祖の功徳が多い
・神仏を敬う
・同情心があり慈善活動に参加する
・知恵、学術、教育 ・理論を重視して行動し選択するときは意外と頑固である
・仕事に対して真面目
・研究心と芸術性がある
・物事の選択には意外と頑固
・名誉
凶の意味
・印が多いと親との縁が薄くなる
・先細りになる
・親の財産を使い切る
・怠ける
・部屋が片付かない
・意志薄弱
・ケチである
正印の使い方
1 正印+官
甲 | 癸(正印) | 辛(正官) | |
両親は公職関係の仕事についている
甲 | 癸 | ||
年運→辛(正官)
弱の場合、名声や地位を得る、権力を得る
2 3つの基本的な使いかた
1弱の場合、自分を強める効果がある
2化殺
弱・極強の場合、印があると偏官の良い要素を活用できる
強・従格の場合、印があると偏官の悪い要素がでやすい(偏官の忌神になる)
2−2食傷を抑える
弱で食傷が多すぎると怠けたり病気になりやすくなるが、印の運気などが来ると病気が治ったりやるきがでる。
(弱にとって印は理性を示します。)
・印があり食傷が多いとケチになりやすいです。 そこで印運がくるとケチな状態も減ります。
3弱で印が弱い(財破印)
財の運気が来ると
・お金のために自分の信念や理念を捨ててしまう
・災いが多くなる
・母親との縁が薄くなる、トラブルが生じる
・健康を崩しやすい
・人間関係でのトラブルが起きる
※印が弱いとは十干十二支の両方に印がない場合です。
4 印が多すぎる場合(4つ以上ある場合)
・母親に溺愛されやすい(マザコンなど)
・依頼心が強くなる
・人に騙されやすい
・現実逃避や快楽主義になりやすい
・独立心が弱い
・保守的になる、失敗を恐れやすい
・怠ける
・両親との縁が薄い
・身体が弱い
5 弱で食傷多い
・病弱になりやすい
・印の運気が来ると治る
・印が弱く食傷が多いとケチになる
・印が来ると名声と財を得る
6 偏官+印
・指導者になる
・権力を握る
・評価名声を得ることができる
7 印が多い
・身体が弱い可能性があります
・疲れが溜まりやすい
・自由が無くなる意味から法的トラブルや病気に
・子供縁が薄い
8 印が干支にある
・周りの助けが得られる
・力のある人の助けで成功する
9 印+刑、沖
印の場所が刑、沖になると仕事上の変化が起きます。
・仕事の変化
・失業、倒産、破産
10 印が用神で攻撃されない
・健康である
・長寿になりやすい
11 用神の印の場所
年干 先祖の力がある
月干 両親の力がある
時干 子孫の力がある
※ 沖、刑、空亡だと力がありません。
12 印+華蓋
命式に印+華蓋があると学者、文人、教育関係に向いています。
13 財破印
・印が先にあり財が後にあると裏切ります。
戊甲癸⭕️
⭕️⭕️⭕️⭕️
14 正印+偏印
・集中できません
・飽きっぽいです
・本業と副業をする
15 印と正官が同柱にある
・臆病
・細かい
癸甲🟠🟠
酉🟠🟠🟠
16 時干に印がある
・知力旺盛 ・
・計画上手
17 印+羊刃
・重要な地位に就く
・昇進する
・権力を握る
癸甲⭕️⭕️
⭕️⭕️卯⭕️
18 十二支に比劫のない弱
・運気で財が来ると仕事を失う
・倒産
自分はそうなので注意する。
19 命式に印が多く印運が来る
・寿命
・病気になる
印星
正印の基本
・心に慈悲があり、受け身で誠実である
・年上から可愛がられる
・先祖の功徳が多い、神仏を敬い、同情心を持ち、相手の喜ぶことをする。
・ボランティア精神がある
・感受的な傾向がある
・仕事は真面目、実行するときは理論的
・研究心と芸術性がある
・名誉
3つの使い方
1 身を強める
2 官殺の影響を受けながす、化殺
3 食傷を抑える
1 身を強める
身を強める効果より周りから助けが得られやすく、人間関係を大事にすることで成功 しやすいです。これが悪く出ると怠けるようになり、周りに依存する依存心に変わってしまいます。
2 官殺の影響を受けながす、化殺
七殺の凶暴性を印を通すことでコントロールすることができるようになります。知識、 考え方でプレッシャーやストレスをうまくコントロールしている状態です。
メンタル面での信念があり、強い意志を持って行動している状態です。そのため印星が弱まると官殺の攻撃を受けるのでウツになったり、偏官が七殺に戻り逆切れ、凶暴性が出てしまうわけです。
3 食傷を抑える
食傷が強すぎると組織、ルールにハマらず我儘になってしまいます。そこで印で食傷 を抑えることで、状況に合わせて行動できるようになります。
また
印=インプット
食傷=アウトプット
ですので、インプットとアウトプットのバランスが整い、考えて行動できない、考えずに行動ばかりするというバランスの崩れた状態ではなく、考えて行動もできるバランスの 整った状態になります。
愛情
正印は愛情を示す為、愛情が強いです。しかし裏切られると憎悪が強くなります。これは育てていたものに裏切られるので、憎悪が強くなるわけです。
このことから
印が命式にある人が恋愛運で悪い時=相手に裏切られて憎悪が増す
印が命式にある人で恋愛運が良い時=相手に対する愛情が深い
と判断することができます。
ちなみに命式に印星がない場合、愛情はありません。しかしないものを求めますので 愛情を求めます。これはその人が考える愛情を求めているので、わがままを受け止めてくれる人となりやすいです。
印がない=愛情の感じ方が自分中心
印がある=相手が喜ぶことをして愛情を感じるの違いがあります。
※注意点
財破印、財が強すぎる、印が消えてしまうと自分中心の愛情の感じ方に変わります。
貴
印+官=貴
という基本があります。これは官があっても印が無ければ権力を得たり責任感が生じ ないことを示しています。逆に印だけでもステータスを得られず、単に名声だけが得られる状態です。官が印を 生じることで初めて権力と名声を得ることができ、責任感のある人になります。このことから命式に官と印がない人は社会的な責任、ステータス、名声を得ることが 難しいわけです。
この基本から、
官+印のバランスが良い時=昇進運
官+印の運気=仕事が変わる運気、独立運
と判断するわけです。独立、転職の意味は官殺である仕事が印を生じるので、仕事によって自分を支えることを意味します。そのため今の仕事が自分に合わないと感じた場合、仕事を変えたくなるわけです。なので転職、独立運と判断するわけです。
七殺+印=化殺
という基本があります。凶暴性を印の知識でコントロールし、偏官の競争心、結果を 求めることに変換しているわけです。これは大変な環境であっても状況に応じていける事を意味しています。
そのため七殺+印を命式に持つ人は大変な環境でも状況に合わせて、頑張っていけ るスキル、メンタルを持っていると判断できます。
七殺+印=大変な状況に適応できる、適応できるメンタルを持っている
戦って勝ち残っていくので評価や名声を得るわけです。切羽詰まるとやる気が出る個性です。ただし結果主義になりやすいですから。教え方は厳しくなりやすいです。
佩印(はいいん)
食傷が強いとエネルギーが洩れ続けます。これは健康を崩すことを意味し、メンタル 面でエネルギー不足なら鬱、身体面でエネルギー不足なら病気で発症します。しかし印が強まると食傷を抑えますので、この悪い状態が解除されます。
食傷が多くなりすぎる=健康を崩す
多い食傷を印が抑える=病気が治る
と健康運で判断することができます。
また個性ではアウトプットばかりで考えずに行動していた人が、考えたから行動する ように変わるわけです。
そのため行動力と思考力のバランスは印と食傷のバランスで観ます。
母親の影響
印=母
より印が多い場合、母親の影響が強いことを示しています。これは悪く出るとマザコン、 母親に対する依存心が強くなったり、母親の影響で自分の自由を失うことを意味しま す。
そのため印が多くある場合は母親の問題がないか確認する必要があります。
印があり財がない=母親が未亡人、離婚している
印があり食傷がない=妄想しやすい、現実逃避、怠ける
印があり官殺がない=時間にルーズ、わがままになりやすい
印があり比劫がない=依頼心が強い
印が多すぎると依存心から騙される意味がでます。
印の五行バランスの悪い時期=騙されやすい時期
偏印
・偏印は頭の回転が速く機転が利きます
・冒険心が強いです
・思い切りが良いです ・宗教、医療、占い、精神分野などを学びます
・就職しない場合があります
・独創性、イメージ力、地に足がつかない、専門、枠にはまらない 精神的自由を求める
(1) 偏印の意味
・空想的、独創的である
・地に足がついていない
・空想と現実のはざまにいる
・偏った考え方をしているがそれを変えようとしない
・一般的な枠組みにハマらない
・無意識に自分のことを隠す
・入ってほしくない距離感がある
・他人の話も自分の事としてとらえてしまう
・時間、空間、人物が一致しない
・同性愛の傾向がある
・養子、養女になる
・専門外の勉強をする
・冒険心が強い
・物事に過度に反応する
偏印の使い方
(1) 偏印+長生、帝旺
偏印が長生、帝旺になるときは芸術関係に集中しやすく、芸術の才能を活かし た仕事や医者や宗教家などで成功しやすい。
例1 十二支が偏印の場合
⭕️甲⭕️⭕️
亥⭕️⭕️⭕️
亥→偏印(長生)
日干 | 十二支 |
甲 | 亥 |
丙 | 寅 |
壬 | 申 |
例2 長生、帝旺の十二支の上に偏印がある場合
乙丁⭕️⭕️
酉⭕️⭕️⭕️
乙→偏印 酉→長生
このタイプは6つあります。
日干 | 十二支 |
丙 | 寅(長生)、午(帝旺) |
戊 | 寅(長生)、午(帝旺) |
壬 | 申(長生)、子(帝旺) |
丁 | 酉(長生)、巳(帝旺) |
己 | 酉(長生)、巳(帝旺) |
癸 | 卯(長生)、亥(帝旺) |
例3 運気で来ると宗教などにハマりやすくなります。
⭕️丁⭕️⭕️
⭕️⭕️⭕️⭕️
大運→ 乙(偏印) 酉(長生)
(2) 偏印が干と支(蔵干でもOK)にある場合
用神の場合 | 年長者にかわいがられる 養子・養女になりやすい 度胸があって冒険心が強い 頭の回転が速い |
忌神の場合 | 物事に過度に反応しやすい 会社員になれない 嘘や偽りがある 親との縁が薄い 宗教などにハマりやすい |
例1 命式に干と支(蔵干も含む)にある場合
例2 命式と運気で干と支(蔵干も含む)がそろう場合
(3) 偏印と時柱
時柱に偏印があると子供との縁が薄くなりやすいです。
これは十干、十二支どちらでも同じです。
偏印には食傷である子供を剋しますので子供との縁が薄くなりやすいと考える のですが、時柱は子供の宮ですので、子供の宮に偏印があることで子供縁が薄 いと考えます。
(4) 日支に偏印(蔵干も含む) 理想的な結婚ができない可能性があります。
日支に偏印があると変わった配偶者を得る可能性が高いです。しかしあくまで も忌神の場合のみです。
(5) 偏印が多いと結婚に向いていない(男女とも)
例1 命式の中で偏印が多い場合(3つ以上)
偏印が多いので結婚に向いていない。 官殺である男性のエネルギーを吸収するため、旦那さんの運が落ちやすいから 結婚に向いていないと考えます。もしくは頼れない、年下の男性を選びやすい です。
例2 命式と運気で偏印が多くなった時(離婚しやすい)3つ以上
・旦那さんの運を落とす
・夫婦仲が悪くなる
・離別
・口論が多くなる
などの現象が起きやすいです。
(6) 偏印が多いと子供との縁が薄くなる(強の男性)
偏印が3つ以上あると子供との縁が薄くなります。子供を意味する官殺のエネルギーを吸収するからです。 ・子供ができにくい
・子供と仲が悪い
・子供の運を落とす
・離別
などの影響があります。
例2
壬甲⭕️⭕️
⭕️亥⭕️⭕️
大運 亥
命式に偏印が2つあり大運で偏印が巡って来ると、3つになります。その結果、 子供縁が悪くなります。
(7) 強で財の弱い男性+強い偏印
・強
・財の弱い男性
・偏印が多いの3つの条件をクリアすると奥さんとの縁が薄くなります。
例1 命式で成立する場合
壬甲⭕️己
⭕️⭕️亥⭕️
亥(偏印) 強で財が1つだけあり(財が弱い)、偏印がしっかりしているので奥さんとの縁が薄いです。
・健康を崩しやすい(体が弱い奥さん)
・離別
・口論
・お金の面で奥さんが苦労する などの影響があります。
例2 命式と運気で成立する場合
・離婚運になることがある
・奥さんが病気になったり縁が薄くなる
偏印が強すぎて財が弱まる。財を強める食神も偏印の攻撃で弱まり財を強める ものがない状態です。 その為、財が弱まり財(女性)が弱まるわけです。 もし食傷の運気、財の運気が巡れば悪い影響は解消されます。
(8) 偏印+正印
・集中力がない、飽きっぽくなります。
・正業と本業を持つ ・1つに集中できない
命式に偏印と正印があると1つのことに集中できなくなります。また正業と副 業を持ちやすく、仕事も2つ以上持つことが多いです。
(9) 印+官
・命式に印しかない場合は学問や技術職が向いている
・運気で官が来ると発展し成功する(弱の場合)
官と印が揃うことで評価されやすくなります。
(10) 偏印が強く食傷が弱い
あまりにも偏印が強くなりすぎて食傷をが弱すぎると健康を崩しやすく、最悪の場合は寿命期になります。
食傷が非常に弱く偏印が強すぎるので病弱になりやすいです。また運気で偏印が巡ると健康を崩しやすいです。
偏印には流行病(インフルエンザなど)の意味もあります。
偏印の基本
・両親以外の年上から可愛がられる
・養子、養女になる
・頭の回転が速く、大胆な行動をする
・地味な業界の仕事を好む
・冒険心が強い
・専門外の勉強が好き
・身内との縁が薄い
夫婦関係
・偏印が多いと夫婦は口論になりやすい
これは偏印が多いと財である妻が印を剋せず、弱まります。また官殺が偏印にエネ ルギーを奪われるので、官殺が弱まります。このように偏印が強いと官殺も財も弱まるので、夫婦関係がわるくなりやすいわけで す。このことから命式の中の財、官殺のバランスが悪いと夫婦関係で口論が起きやすいことが分かります。財もしくは官殺のバランスが良い場合、口論の少ない良い異性と付き合いやすい、結婚しやすいわけです。
・財、官殺のバランスが悪い=口論しやすい異性と付き合う
・財、官殺のバランスが良い=口論しない異性と付き合う
と分かります。
自営業
印+官殺=仕事に責任を持つ
印=自営業、研究職、技術職、学問
として考えます。官殺の責任を持って印を使うことで、仕事に責任を持つ人と分かります。しかし官殺が無ければ仕事に責任を持つわけではないので、自由になります。そのため、官殺が無く印だけの場合は自営業として考えるわけです。
六神応用
剋
財は支配欲、性欲、お金、物欲=本能
官は管理されたい 安定したい欲=理性
生
印は自分を高めたい、差別化したい欲、知識欲=本能
食傷は表現したい、存在を示す欲、食欲=理性
比劫=競争、仲間
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