結論は先に書く
Webライティングにおいて起承転結は必要ありません。紙媒体の文章と違ってネット上の文字を見るユーザーは忙しい中で文章を読んでいます。
- 家事の合間
- 電車の通勤中
- 他の作業を進めながらの調べ物
スマホやパソコンは効率化を求める上でのデバイスですからこれらは当然ですね。そう考えた時に調べ物の答えが文章の一番下にあるのでは「親切じゃない」ということです。
結論は先に書く
インターネット上のユーザーは忙しく、検索窓に打ったキーワードの答えをいち早く知りたいと思っています。もっと言うなら「答えだけを知りたい」とすら思っています。経験はありませんか?例えば、「ボールペン 消し方」などと調べて1番上にあるサイトを開き、【具体的な消し方を書いている部分だけを探す】なんて事を。その答えが下にあればあるほど、閉じられる可能性が高くなります。ですから、Webライティングにおいては、「答えは最初に」が鉄則です。最初に答えを出した後「なぜなら」と理由を述べたり、さらに気になる情報へ誘導し読み進めてもらうようにしましょう。
結論を先に書く理由

結論を先に書く理由は以下の通りです。
- 文章の目的がはっきりする
- 必要な文章だけは読める
- 離脱率が低くなる
インターネット上では「よくわからないものは最高悪」なのです。商品にしても、デザインにしても、サイトやブログの見た目にしてもそうです。そして、もちろん文章にしてもそうなのですが「パッと見て、いかにわかりやすいか」「ダイレクトに情報が伝わるか」ここなのです。文章全体にしても上の画像のように結論から始まりその理由や経緯を述べていき詳細や個人の意見に移っていく・・・これは見出し単位で見てもそうです。重要なことほど記事の上で書き、下に行けば行くほど詳細な情報になっていきます。このように、WEB上の文章の重要度は、逆三角形の構成になることを覚えておきましょう。
使用するエリア

結論を先に書くテクニックは文章の全体でも使いますし、各見出し単位で考えても使います。文章全体の冒頭でその記事の主軸となる結論を最初に書いておけば、読み進める理由になります。そして、各見出しの冒頭でその見出しに対する結論を先に述べておけば、見出し単位で選んで読むこともできます。(かいつまんで読めるのはユーザビリティーがいいですね)
文章を平易にする
わかりやすさが求められるWEB上の文章で、難しい言葉や表現を使うのはあまりおすすめしません。その分野の専門家をペルソナにしている場合以外は、なるべく文章を平易にする必要があります。ここでは文章を平易にする方法について学習していきましょう。
平易な文章
そもそも平易な文章とは何か?WEBライティングで文章を分かりやすくするためには以下のような方法があります。
- 専門用語には説明を
- 中学生でもわかる表現で
- ひらがなと漢字のバランスを
①専門用語には説明を
専門用語を使う場合、その分野について詳しくない人がペルソナなら説明をつけましょう。「知ってるだろう」と思っても、それが万人に当てはまるわけではありません。専門用語の後にカッコ( )を使い説明を入れることで、 すんなり読むことができます。
・アテローム(腫瘤)がある方は、早めの処置が必要です。
・多くの企業で導入しているアナリティクス(アクセス解析ツール)をどう使いこなすかが課題だ。
用語の後にカッコ( )書きで説明を記述すると分かりやすくなります。専門用語を使わなくて良いのであればそれに越したことはありませんが、どうしても使う場合は説明を入れてみましょう。
②中学生でも分かる表現で
よく文章の世界では「中学生でもわかる表現で」などと言われたりします。中学生でもわかる表現をすれば、わかりやすいのは当然です。わかりやすい文章とは何なのか・・・「わかりやすい」とは万人が共通してあまり考えなくてもスラスラ読めるということではないでしょうか。日本では、中学校までが義務教育として万人が教育を受けています。ですから、中学生でもわかる表現で文章を書けば、どのようなペルソナでも多くの人にスラスラ読んでもらうことができるということになります。
める文章を目指すのであれば、中学生でもわかる表現を使うのが大切です。
③ひらがなと漢字のバランスを
平易な文章を書こうと思えば、ひらがなと漢字のバランスを考えなくてはいけません。
- わかりやすくしようと思えば思うほどひらがなは多く
- 専門的な内容を権威を持たせつつ書きたいのであれば漢字を多く
このようなイメージです。ただし、どちらか一方に寄りすぎるのはよくありません。ひらがなばかりだと信憑性がなくなり、漢字ばかりだと頭の固そうなイメージになるからです。大切なのはバランスですね。
ひらがな7: 漢字3
このようなバランスが、一般的だと言われています。 前後の文章で漢字を使っているか?ひらがなを使っているか?によっても、どちらを選択するかは変わってきます。漢字ばかりが連続したり、ひらがなばかりが続くようであれば適切なバランス(7対3をイメージしつつ)で両者を使い分けてください。
使用するエリア

記事内の全体で使うべきテクニックです。理解しやすく脳の思考カロリーを消費させない文章がWEBでは優遇されますので、わかりやすさを念頭においてライティングしましょう。 タイトルでは、もしかすると文字数やペルソナ次第ではその限りではないかもしれません。
中間アナウンスを入れる

最近では、スマホユーザーが多くなり縦に長いページを読んでもらう際の工夫が必要になってきました。
その工夫の一つが「中間アナウンスを入れる」ということです。
ここでは中間アナウンスについて学習していきましょう。
文の中間アナウンス
長い文章に中間アナウンスを入れることは、ユーザビリティの改善につながります。
中間アナウンスには主に以下のような方法があります。
- ページ内リンクを使う
- 文章・画像で伝える
このような中間アナウンスを使うことで以下のようなメリットがあります。
- 読者が迷子にならない
- 完読するモチベーションが上がる
①読者が迷子にならない
中間アナウンスがあると、長い文章の中で読者が迷子になりません。
長い文章を読んでいて、今どこを読んでいるのか分からなくなってしまった経験はありませんか?
一旦目次に戻って、頭を整理してもう一度さっき読んでいた場所に戻る・・・これは結構な手間です。
中間アナウンスを入れることで「今までの話・今の話・これからの話」が見えてきます。
そして、読み進めるモチベーションにもなりますし、理解の整理にもつながります。
②完読するモチベーションが上がる
中間アナウンスを入れることで、完読するモチベーションが上がります。
人は先行きが見えないことが嫌いですよね。
この先の展開がどうなっていくのか途中途中で示すことで、読み進めるか否かの選択肢を与えることにもなります。
そして、ニーズに合っていれば興味を持って読み進めてもらうことができます。
中間アナウンスの方法
中間アナウンスの方法は次の2つです。
- ページ内リンクを使う
- 文章・画像で伝える
①ページ内リンクを使う

記事が長くなってしまう場合は、ページ内リンクを使って「目次に戻る」箇所を作ってあげましょう。目次は、知りたい情報がどこにあるのか整理されている箇所です。その目次を、記事内の複数箇所においてしまうと逆にユーザビリティが悪くなる可能性があります。長くなる際はワンクリックで目次に戻れるようにするのです。WordPress の有料テンプレートにはタイムライン機能( 時系列のように縦で繋がった内部リンク)を使うこともできます。タイムライン機能を使えば全体の中で自分が今どこまで読み進めたのかが一目瞭然ですよね。そうすることで読み進めるばかりか、読み戻ることだってできるわけです。
②文章・画像で伝える

文章や画像で中間アナウンスをしましょう。文章の場合は、記事全体の話のキリがいいところで、ここまでの要点や今後の展開を簡潔にまとめましょう。画像の場合は「記事全体の中で今どこなのか?」を示す画像を作成し、大見出しの直下などに配置すると非常に見やすいです。
使用するエリア

中間アナウンスを入れるのは、文章が長くなりがちな時ですから、必然的に使用するエリアは「本文」となります。キャッチコピーであるタイトルや見出し、記事の前半部分であるリード文のエリアには中間アナウンスを入れることはありません。記事が長くなった際の下部に位置する見出しの直下には、画像などで中間アナウンスの画像を入れることはあります。※画像でナビゲーションすることを最初から想定できる長い記事であればすべての見出し直下に順番(時系列)で入れる必要があります。
記事の形態によっては、無駄な文章が必要な場合と必要ではない場合があります。無駄な文章を入れることで分かりやすくなったり、逆に無駄だ文章を極限まで削除することで分かりやすくなったりします。ここでは、WEBライティングにおける「無駄な文章」について学習しましょう。
無駄な文章とは
無駄な文章とは、なくても意味の伝わる文章のことです。

上は無駄な文章があるもの。下が無駄な文章を徹底的に省いたものです。上の方が筆者の人柄のようなものが伝わり、下の方が機械的かつロジカルに見えるのではないでしょうか。
無駄な文章の取り扱い

WEBの世界で文章を書く際は「無駄な言葉を徹底的に省け」が基本です。ですが、それも時と場合によります。記事の形態によっては、無駄な言葉があることで物語の背景や雰囲気を伝えることができるからです。客観的なことを述べる場合は、無駄な文章は徹底的に省くべきです。これは、例えていうならサイトアフィリエイトなどに用いられる文章の書き方です。一方、主観的なことを述べる場合は無駄な文章が表現を豊かにします。個人の魅力をふんだんに伝えるべきブログなどでは、圧倒的に「無駄な文章」こそが個性になります。 事実を淡々と述べるだけのブログではつまらないですよね。 このように、個人の色を前面に出すような文章の場合は「心の声」や「実際に話す言葉」 などの無駄な文章も役に立ちます。
使用するエリア

無駄な文章を取り除いたり、逆に付け加えたりする箇所はリード文や本文などのエリアになります。タイトルや見出しといったキャッチコピー的な要素に無駄な文章を含めてしまうと、ぱっと見でよくわからない印象になってしまいます。
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