2)大運
大運は命式、相手に影響を与えるなどとても影響力が強いです。そこで大運の独特の使い方を復習します。
2-1 大運 を相性で使う
1相手の大運から用神を補う
2大運が同じ流れかどうかで見ている世界が違う
3相手の日干もしくは日支が自分の大運に巡っている
1相手の大運から用 神を補う
自分の命式から見て相手の大運に用神が巡っていると、メリットがあります。運が良くなりますので、一緒に居たいと感じます。用神ということはお金など物理的なことで良いことが起きます。
自分の大運が悪い+相手の大運に用神=一緒に居たい
自分の大運が良い+相手の大運に用神がない=一緒に居たくない
と判断することができます。あくまでも命式でお互いに用神を補っていない場合、運気が良くなると別れが訪れます。メリットが無くなったからです。しかも自分で用神を補えるので、別の人を好きになります。
2大運が同じ流 れかどうかで見ている世界が違う
2人の大運の用神忌神の流れが大運の十二支で見た場合、同じでないと離婚になります。理由は見ている世界が違うからです。ただし二人の命式で三合ができる場合は離婚になりません。
・二人の大運で用神忌神の時期が違う(大運の十二支で観た場合)
・二人の命式で三合になっていない
2つの条件を満たすと離婚になります。
逆に
・二人の大運で用神忌神の時期が違う(大運の十二支で観た場合)
・二人の命式で三合になっている
なら離婚になりません。見ている世界は違うけど、続いていきます。
大運が違う場合、個性の相性である感情型、理性型で判断しお互いの考え方の違いで衝突しやすいのですが、 運気の悪い方は反省をしません。そのため、用神の運気の良い方が愛想を尽かします。
※感情型、理性型
感情型→印、比劫、食傷
理性型→財、官殺
命式にどちらが多いかでタイプが決まります。
1 1 1 1
1 1 2 1
計算するときは月支だけ2つとしてカウントします。
3相手の日干もしくは日支が自分の大運に巡っている
相手の日干もしくは日支が自分の大運に巡っていると、その10年間は縁を感じます。
そのため、とても相手のことが気になります。
これは相性が良い、悪いとは関係ありません。あくまでも縁を感じて勘違いをしている
時期です。
・自分の大運に相手の日干、日支が巡ると縁を感じ勘違いする時期
・大運が変わり相性が悪いと別れが訪れます
2-2 運気として使う
1相手の大運に通変 (大運交差)
2沖、合(大運交差)
1相手の大運に通変 (大運交差)
自分の日干から観て相手の大運に食傷が巡れば子供ができるように、相手の命式に巡った通変を使った結果を出すことができ ます。このようにお互いに大運が影響をしあっています。
2沖、合(大運交差)
相手の大運と日支が沖になると衝突、別れが訪れるなど、二人の大運で運気が交差しておきます。
・相手の大運の十二支との沖、合、三合なども影響する
相手の大運と自分の命式が三合になれば三合の効果も表れます。
例えば自分の命式で日支が寅申の沖の場合、相手の大運に亥もしくは巳が巡れば、沖が解消されるので、一緒にいると落ち着きます。理由は大運交差によって日支の沖が解消されたからです。
〇甲〇〇
〇寅申〇
相手の大運→亥
例のように沖が解消され一緒に居ると居心地の良さを感じます。
2-3 自分への影響
1その時の大運の影響を受けやすい
2命式にない五行が巡る
1その時の大運の影響を受けやすい
大運で巡っている五行や通変(比劫、食傷、財、官殺、印)、命式の五行バランスの変化で、その時の影響を受けます。
また大運が忌神から用神、用神から忌神に変わると付き合う人も変わるため、人間関係での離別、新しい出会いなども起きます。
※用神と忌神での感情、思考変化
用神の時期は物事を冷静に判断しやすいですが、忌神の時期は反省、謝るなどがしにくく物事を悪い方向に考えやすいです。そのため物事がうまくいかず、行動できない、もしくは行動しても周りに迷惑をかけてしまうパターンが多くなります。
見方を変えると自己中に考えやすい時期です。運気が良くなることで周りのメリットなどの気配り、思いやりが生まれやすいです。
2命式にない五行が巡る
命式にない五行が巡ると今までなかった感覚、特性、才能を得ることができます。財が命式にない場合、財が巡ることで理財感覚が生まれます。このように命式にないものが巡って来ると今までなかった才能、特性を活かすことができるようになります。
2-4相手の大運
1相手の大運が悪い場合
2相手の大運が良い場合
1相手の大運が悪い場合
相手の大運が悪い場合、相手の大運の悪さに影響をされます。運気の悪い時期は無理をせず、リスクをとらなければ問題やトラブルは起きません。しかし相手の人が無理をすると、悪い出来事が起きます。その影響を受けてしまうわけです。
・相手の大運が刑の時=周りに迷惑をかける時期、人間関係トラブル
・相手の大運が沖の時=トラブルを起こすとき
・相手の大運が忌神の時=お金の問題
等が起き、あなたに影響を与えます。
あなたの大運が良い場合は、あなたが相手の面倒をみやすいです。ただし相性が良く無ければ続きません。
・相性が良い(三合など縁が強い)
・良い運気
の場合、相手の面倒をみやすいです。
・相性が悪い(三合がない)
・悪い運気
の場合は、相手の面倒をみません。この場合は別れが生じます。
・相性が良い(三合などの縁が強い)
・悪い運気
この場合、三合が出来ており、二人とも運気が悪いなら大運が同じ流れですので付き合いが続き、別れは訪れません。
・相性が悪い(三合がない)
・良い 運気
この場合は大運の違いから別れが訪れます。面倒を看ることはあまりありません。運気が良いので相手に冷めてしまうパターンも多いからです。
2相手の大運が良い場合
・自分の運気が悪い場合
わが ま ま を 相手 に 押し付 け や す い で す 。 も し く は 相手 の 嫌 い な 点 、 不満点ばかりを見てしまいます 。そのた め気付かないうちに仲が冷めていくパターンが多いです 。また自分のメリット 、デメリットばかりを考えてしまい 自己中 に なりやすいので 、相手から嫌われやすい時期です 。
・自分の運気が良い場合
大運の流れが同じですので仲良くしていきやすいです 。個性が違 っても相手の個性を受け入 れることができ 、上手く付き合 っていくことができます 。
また自分にはない相手の才能 、長所を認めることがで き 、相性も良いと一人の時よりも大きな結果を得ることができます 。
例えば財がない場合 、相手の人に財があればお金が貯まるなど 、自分一人ではできないことを相手の才能 、個性によってや ってもらえることで良い結果が生まれるわけです 。
大運 の 交差
お互いの日干から相手の大運の影響を受けています 。
1相性として相手の大運に自分の用神が巡っていれば相性が良 い
2日干から観て相手の大運に自分の結婚運が巡っていれば結婚運
3自分の大運 に相手の日干もしくは日支が巡っていると縁を感じる
などなど 、相手の大運の影響を常に受けます 。そのため、大運の交差テクニックは良く使われます 。
そのため恋愛などでは二人の命式と大運が交差してわかることも情報として常に扱います
大運交差
・
交差の法則1 相手の大運に自分の結婚運が巡っている
「Aさんの命式から見てBさんの大運にAさんの結婚運が巡っている」この場
合、AさんはBさんと結婚する運命の赤い糸を感じ、結婚します。
・交差の法則2 自分の大運に相手の日干もしくは日支が巡っている
相手自身が自分の大運に巡っているので、とても縁を感じます。
・交差の法則3
相手の大運に自分の用神が巡っている
一緒に居ることでメリットを感じるので、一緒に居やすいです。
・交差の法則4
自分の日支と相手の大運の沖
相手から離れたくなります。
相手の大運は自分自身に大きな影響を与えています。自分自身に結婚運が巡っていなくても、相 手の大運のみて結婚運の場合、
結婚運の年に結婚しやすいです。というのも相手と縁を強く感じているからです。
このように大運交差をうまく使うことで結婚できたり、別れたりすることができます。
大運のレベルの違い
1 大運 のレベルの違 い
四柱推命の基本はアンバランスを整える運気が良い運気です。例えば強で命式に食傷があり財がない場合、食傷、財、官殺が用神です。 この用神という意味は命式の
五行バランスを整える五行という意味です。
このように
・命式を中心に見ている
・命式の五行バランスを見ている
のであり、大運が用神か忌神かを見ていません。命式の五行バランスが整う時が良い運気なわけです。
では先ほどの例のように強で食傷が命式にある場合、食傷、財、官殺の大運はすべて同じレベルで良いのでしょうか?
実は違います。命式の中にない五行もしくは命式の中でいらない干支を弱める運気の方が普通の用神よりもレベルが高いと判断します。なので先ほどの例の場合、財が命式にないので財の大運が一番良く、次が食傷、官殺と判断できるわけです。
・命式にない五行、もしくは命式でいらない五行を弱める
・命式にある用神を強める
の順番で大運のレベルが違うわけです。
例えば従官殺で食傷がある場合、食傷はいりません。ですので食傷が干合して消える運気、食傷が合で弱まる運気が大運では一番良い運気のわけです。
このように四柱推命では命式がきれいになることを中心に見ており、用神の大運だから良いと判断しているわ けではなく、大運の影響で命式が良くなったので良い大運と判断しているわけです。
この大運のレベルの違いは良い出来事が起きる場合でも、レベルの高い大運の方が大きく良い結果がでるわけです。
・最高レベル→ 大運を整える運気
・次のレベル→ 大運の五行が用神
で大運のレべルを判断します 。
命式中心と大運中心
・大運の五行
・大運の沖、合、三合、干合、干の沖
は命式に変化を与えますので、命式がどのように変化したかを見ることで吉、強の判断をするわけです。命式を中心に見ているわけです。
しかし
・刑
・神殺
は命式に変化を起こしません。そのため桃花の運気が巡ってきたなど大運もしくは命
式のどこと刑になったかなど、基本 は大運を中心に見ているわけです。
なので
・大運の五行 、 沖、合、三合、干合、干の沖 は命式中心
・大運の刑、神殺は大運中心
に見ている違いがありますので使い方が全く違うわけです。
なので 事象などの観方も違うわけです 。
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