ベネフィットを見せる
①読者の特徴を知る
ベネフィットを提示するためには、まず読者の特徴を知らなくてはいけません。
ペルソナ設定をしていれば、想定読者がどのような特徴を持っているのかすぐにわかるはずです。
- どんなリスクを回避したいと思っているのか
- なぜそのキーワードを検索したのか
- 普段どんなことに悩んでいるのか
- なぜその悩みを解決したいのか
- 将来的にどうなりたいのか
上記のように読者の「Want」を知りましょう。
- どんな利益を得たいのか?
- どんな損失を避けたいのか?
大きく分けて「利益」「損失」について読者の立場になって考えてみましょう。
②読者と記事テーマの因果関係を考える
読者の特徴と記事のテーマの因果関係を考えてみましょう。
例えば、当コンテンツ(ベネフィットを見せるライティングの方法)の想定読者が悩んでいる内容の1つに「カレーライスが上手に作れなくて困っている」があっても、なんら因果関係はありません。
この場合、当コンテンツの想定読者が悩んでいる項目の中で因果関係がある項目は、
- 「記事を書いても物が売れない」
- 「読者の反応が取れない」
- 「ライティングで稼げない」
このようなものになってくるでしょう。
③読者のなりたい未来を提示する
記事のテーマに紐付いた読者の特徴がわかれば後は「なりたい未来」を提示するだけです。
- 読者が得たい利益は何ですか?
- 読者が避けたい損失は何ですか?

使用するエリア

「ベネフィットライティング」はタイトル、リード文、見出し、本文の全てに使えます。
キャッチコピーとしてタイトルや見出しに要素を含めることもできますし、文章としてリード文や本文に含めることもできます。
特にセールスライティングなどの、最終的に何かの行動を起こさせたい場合の文章ではベネフィットライティングは有効です。
まとめ
ベネフィットを理解する事で、相手の感情を動かし行動へと導く事ができる。
具体例を入れる
具体例とは、言葉をかみ砕くことであり、以下のようなメリットがあります。
- 抽象的なことがわかりやすくなる
- 答えや主張に対する信憑性が増す
- 具体的にイメージしやすくなる
①別の角度で例える
ある事柄を別の角度で表現することで理解が深まります。

このように、違った角度から主題に対して例え話をすることで、ひとつの事柄をより多角的に伝えることができます。
②体験談を話す
主題について体験談を添えることでリアリティを持たせることができます。

主題を裏付ける実体験を添えることで「なぜそう思うのか?」の答えが強化されています。
実体験が伴った結果を根拠としているので信憑性が高まるのですね。
③データを出す
データを出すことでより具体性を表すことができます。

具体的な数字がわかるデータを出すことによって、具体性も信憑性も増します。
棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、パーセンテージあるいは信頼性の高いデータを引用するのも有効です。
使用するエリア

具体例を入れる箇所は、本文エリアです。
記事の前半部分であるリード文などで用いる場合もあるかもしれませんが、概ね同エリアでは主題や結論、問題提起などをする箇所になります。
詳細を詰めていくのは本文エリアが多いことから、具体例を出していくのも本文が多いでしょう。
まとめ
主観的な情報(体験)と統計(客感的事実)を伝える事で、相手の心を惹きつける。また、普段から違った角度で物事を見る事が大事だと感じた。
見出し間の1文を入れる
各大見出し【H2】と大見出し【H2】の間に、橋渡しをしてあげる1文を加えることで流れを作ることができます。

例えばこのように、次の章に関連のある文章や疑問の文章を置きます。
長い文章では特にそうなのですが「1つの章を読んだら次の章は見ない」と言う人も結構います。
これで、次へ次へ読み進めてもらうための潤滑油代わりになりますね。

例えば上記のように次の見出しに移る箇所で橋渡しをするんですね 。
テレビ番組の「次回予告」があると、 続きが気になって見てしまうのと同じです。
使用するエリア

見出しと見出しの間に使うと有効です。
1つの見出しを見終わって「もう読むのをやめよう」と思うのを防ぐためです。
まとめ
相手に感情を動かす文章を書くためには、まずは自分の感情を動かす事が大事
3つのNOTを突破する
3つのNOT(読まない・信じない・行動しない)を突破していきましょう。
①読まない
そもそもなぜ人は読まないのでしょうか?
- 分かりにくい(むずかしい・見にくい)
- 求めている情報がない(的外れ)
- 筆者に権威性がない(誰だか分からない)
- 内容に信憑性がない(あてにならない)
これらの理由からです。
タイトルを見てつまらなさそうであればクリックされず読まれません。
リード文を見て求めている情報がなさそうだと判断されれば読まれません。
筆者の人物像がわからず書いてある内容が主観的であれば読まれません。
※筆者の人物像が明確でありブランディングができているのであれば主観性が逆に価値になり得ます。(ブログなど)
・タイトルを分かりやすく興味の引くものする
・記事の冒頭で読みすすめる価値を明示する
・本文ではわかりやすい構成と信憑性を意識する
上記ことで「読まない」壁を突破することができます。
②信じない
興味を持ってもらって仮に読み進めてもらえたとしても、 信じてもらえるとは限りません。
ロジカルなフレームワークの代表である「PREP法」でも学習しますが、主題や主張に対して「理由・具体例・データ・体験談」などの根拠を示していくことで信憑性を高めていくことができます。
また、客観的根拠として信頼性の高いデータを引用するのも有効です。
③行動しない
行動しない理由は行動した先の未来が分からないからです。
ベネフィットがイメージできるライティングをし、 行動しない理由を潰しましょう。
読者は文章を読みながら
- 「なんで?」
- 「どうしてそうなるの?」
- 「 ほんと?」
- 「じゃあこの場合はどうなるんだ?」
このように、心の中で反論を唱えています。
この反論や疑問を払拭しない限り読者は絶対に行動しません。
どのような反論が来るのか想定しうる全ての心の声を、先回りして文章で潰していきます。
使用するエリア

3つのNOTは入り口であるタイトルから始まっています。
タイトルから始まってリード文・見出し・本文に至ってまで、すべてのエリアで有効な考え方です。
まとめ
権威性があれば、相手は自分の話を聞いてくれるかも知れながい、権威性がなかったら、興味をそそる文章を書き、相手の心を響く文章を書く。自分の想いだけでなく、客観的事実を伝え、行動しない原因を潰す必要あり。
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