ビジネス設計と戦略

目次

設計と戦略を練るための全体分析「3C分析で現状を把握しよう」

ここでは、これから YouTube チャンネルを運営していくにあたってのチャンネル設計や、マーケティング戦略を練るために、市場を全体分析していきます。 

その全体俯瞰をするためのフレームワークが、マーケティングの業界でも有名な「3C分析」です。

ビジネスの基本は自分だけが提供できて・顧客が求めていて・ライバルができないことを することです。 

事前にここをしっかり固めておくことで、 これから始める YouTube チャンネルやマーケティング施策の成功率が格段に変わってきます。

3 C 分析とは ?

  • Company (あなた自身)
  • Customer (顧客:視聴者)
  • Competitor (競合:他のYouTuber)

の3つの視点から市場を分析し、「誰に、どんな価値を提供するのか」「どうやって差別化するのか」を明確にし、「勝てる土俵」バリュープロポジションを見つけるためのフレームワークです。

この図を見てわかるように、 自社が提供できる価値の中で、顧客の需要があり、なおかつライバルである他社が提供できないもの・・・この赤い矢印の領域が自分のバリュープロポジションです。

このカテゴリーでは、それぞれを一つずつ 深掘りして授業していきますが、 今回の授業ではまず 3 C 分析の全体像を把握してください。

【ステップ1】Company – あなたの強み・魅力・価値を分析!

まずは、自分自身の棚卸しを行い、「YouTubeで発信するあなただけの価値」を明確にしましょう。

1. 自分の棚卸し

  • 得意・経験・スキル

どんな仕事をしてきたのか?

どんな専門知識やスキルを持っているのか?

人より詳しいことは?

どんな資格を持っているのか?

  • 興味・関心・好き

どんなことに興味や関心があるのか?

どんなことを話すのが好きか?

時間を忘れて熱中できることは?

  • 個性・価値観

どんな性格か?

どんなことを大切にしているか?

どんな世界観を表現したいか?

これらが交わる場所こそが あなたの強み(USP)になります。

とはいえ、「 私はそんなに優れていない」「人に誇れるようなものなんて何もない」 意外とこういう人は多いです。

大丈夫! 自分の強みになるのは何もポジティブな要素だけではありません。

 ネガティブは強力な強みになります。

こちらも 別途 授業として詳しく解説しますが、このフェーズで洗い出すものがないと思った人は、一旦 ネガティブな要素も考慮に入れてみてください。

2. YouTubeで提供できる価値を考える

上記を踏まえ、YouTubeを通して視聴者にどんな価値を提供できるかを具体的に考えてみよう!

  • 視聴者の悩みを解決できる知識やスキル
  • 楽しませたり、感動を与えたりできるエンタメ性
  • 共感やモチベーションを与えられるパーソナリティ

【ステップ2】Customer – あなたのチャンネルを見る「理想の視聴者」は?

次に、あなたのYouTubeチャンネルの理想的な視聴者像(ペルソナ)を設定します。

1. ペルソナの基本情報

  • 年齢、性別、職業、居住地
  • 家族構成、年収、学歴

 

2. YouTube視聴に関する情報

  • 視聴時間帯、視聴頻度
  • 利用デバイス (スマホ、PC、タブレット)
  • 登録チャンネル、好きなYouTuber

 

3. ペルソナの悩み・欲求・興味関心

  • どんなことに悩んでいるのか?
  • どんなことを実現したいのか?
  • どんな情報に関心を持っているのか?
  • YouTubeに何を求めているのか?

顧客が本当に望んでいるもの

顧客の本当に望んでいるものは何でしょうか?

その商品が欲しいと思う奥に隠れたベネフィットや、潜在的なニーズは何だと思いますか?

人は何かを得るために必ず行動します。

行動の先に得られる メリットのことをベネフィットと言いますが、2種類あるんです。

1つはポジティブなメリットの獲得

もう1つはネガティブなデメリットの回避です。

ペルソナがイメージできたら、 その人物はどんなメリットを獲得したくてどんなデメリットを回避したいのか考えてみましょう。

人は意外にも、ポジティブなメリットを獲得するよりも ネガティブなデメリットの回避のために確実な行動を起こしていきます。

ですから どちらかといえば、ペルソナ がどんな不快から逃げたいと思っているのか考えてみるといいかもしれません。 

【ステップ3】Competitor – ライバルYouTuberを徹底分析!

最後に、競合となるYouTuberを分析し、差別化ポイントを見つけ出します。

1. 競合チャンネルの調査

  • 同じテーマやジャンルで発信しているYouTuberを5~10チャンネル程度リストアップする。
  • 各チャンネルの以下の項目を分析する。

2. 分析項目

  • チャンネル登録者数、動画再生回数
  • ジャンル、テーマ、ターゲット層
  • 動画構成、編集スタイル、表現方法
  • 強み、弱み、差別化ポイント
  • 視聴者からのコメント、評価
  • 売り物、その導線

このように自分のチャンネルで決める項目と同じように、競合のチャンネルも分析してみましょう。

ジャンルとテーマとコンセプト

補足で、ジャンルとテーマとコンセプトの違いについて解説していきます。

これらは、どれもコンテンツの方向性を示す言葉ですが、それぞれちょっとニュアンスが違います。

言葉の意味を正しく理解するためにも、 ここで確かめておきましょう。 

  1. ジャンル
  • 視点: 形式、様式、表現方法といった外側からの分類。
  • 役割: カテゴリー分けし、視聴者・読者・ユーザーが求める情報を分かりやすく伝える。
  • 例: 映画:アクション、コメディ、恋愛、SF、ホラー

     音楽:ロック、ポップス、クラシック、ジャズ

     小説:ミステリー、ファンタジー、恋愛小説

  1. テーマ 
  • 視点: 扱う主題、題材、伝えたいメッセージといった内面的な要素。
  • 役割: 視聴者・読者の心に響くメッセージを伝える。
  • 例: 愛情、友情、家族、成長、葛藤、差別、環境問題
  1. コンセプト
  • 視点: 表現したい独自のアイデア、世界観、価値観、意味など
  • 役割: 差別化を図り、視聴者・読者に対して「新しい体験」を提供する。
  • 例: 「日常に潜む小さな幸せを描くショートドラマ」

     「10代女性に共感される、等身大の恋愛ソング」

     「未来都市を舞台にした、AIの使いこなし」

関係性

  • ジャンルは、作品を大まかに分類する「器」のようなもの。
  • テーマは、その器に注がれる「内容」に当たる。
  • コンセプトは、その内容を「どのように見せるか」「どんな独自性を出すか」という「味付け」のようなもの。

例えばKYOKOのチャンネルを例にとってみると…

  • ジャンル:ビジネス・副業
  • テーマ:WEBフリーランス・個人起業
  • コンセプト:女教師が黒板の前で授業し、ビジネスを学問として学ぶ 

競合チャンネルを分析する中で相対的に見て自分が勝てそうなところはどこか?

差別化して提供できそうな価値は何か?

じっくり 分析してみましょう。 

3 C 分析の事例

例えば弊社で運営しているサービス「ビジネス学園」を例にとってみましょう。

まず自社では、 SEO や Web ライティングなどの具体的なスキルの他に、全体的な Web マーケティングの知識がありました。

さらにそれらを総合的にサポートできる資金力と、安心感を与える企業としてのサービス提供ができるという強みがありました。

次に顧客のニーズについてみていきましょう。

このようなオンラインスクールはデジタルコンテンツであり無形商品にあたりますから、 顧客はいつも「詐欺なのではないか?騙されたりしないか?」という損失回避の気持ちを持っています。

だからこそ、大学のサークルのような個人販売のライトなサービスよりも、企業が提供している信頼できるサービスを利用したいと思っています。

また、noteや有料のテキストコンテンツのように、枝葉のスキルをピンポイントで学習するより、体系立てて総合的に学びたいというニーズもありました。

もちろん学習においては、初心者層が多いですから、分からないことを質問できたり学べる環境や体験が必要だとも思っています。

そして最後に他社の状況についてです。

副業や Webスキル関係のオンラインスクール市場の中は、多くが個人のインフルエンサーなどが運営しています。

そのほとんどが重厚な学習コンテンツを用意するようなものではなく、オンラインサロンのようなコミュニケーション主体のライトなサービスでした。

このような全体像を把握した時の、私のバリュープロポジションはこちらになります。

このように爆発的なトレンド感よりも、圧倒的に安心感のある老舗のオンラインスクールをイメージしています。

「情報商材」と聞くと良いイメージを抱かない人が多い中で、ビジネス学園に関しては、家族に相談した際も同意が取りやすいとの声も頂いております。

またこのようなデジタルコンテンツに関しては、 時間やコストを極限まで下げれば0円で短期間で作ることもできます。

そこをあえて、じっくり学習コンテンツを作成し、膨大なコストをかけて制作しました。

これが、私の強みを活かしつつ顧客のニーズにも寄り添っており、他社ができない “私のバリュープロポジション” です。 

3 C 分析を考える順番

今までさんざん「マーケティングとは顧客目線で考えるものだ!」と言ってきましたが、3 C 分析においては自社から考えていきます。

なぜなら顧客は自分の本当の望みにまだ気づいていないことが多いからです。

顧客のニーズを起点に自分の商品を設計してしまうと、既に市場にある商品と似たり寄ったりのものしかできません。

他にはない独自の商品を生み出すためには、顧客の声を聞きすぎてはいけないのです。

自動車会社のフォードの創設者ヘンリーフォードは言いました。

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もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。

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そう。

顧客のニーズを起点に考えていれば、フォードの自動車は生まれていなかったんです。

それほどまでに、顧客は自分が何が欲しいか分かってはいません。

だからこそ私達マーケターは、顧客の欲求に気づきを与えることが仕事なのです。

まとめ

これからチャンネルを運営していくにあたって、市場を俯瞰して観察するために、

3 C 分析の全体像を見てきました。

ここまでの要点をおさらいしてみましょう。

ここで出てきた項目は、スプレッドシートなどにまとめながらビジネス設計書を作成し、

綿密に 戦略を練ってから YouTube チャンネルについて考えてみてください!

適当に YouTube を始めていた素人の頃と違って、 一気に事業として YouTube 運営ができますよ! 

自己理解:自己理解の重要性

ここでは、 自己理解の重要性について、おさえておきましょう。

「自分のことなんて自分が一番よくわかってる!」

あるいは

「自分のことなのに自分が一番よくわからない…」

こういった方は、 本当に自分自身のことを正しく理解できているのか?また、理解しようと努力しているか?

もう一度考え直してみてください。

1ができない人に2も3もできないのと同じように、自分のことを正しく理解できない人間が 顧客や 競合のことを正しく理解できるはずもないのです。 

自己理解の必要性

自分の商品をネットで販売していく上で大事なのは、相手目線の考え方「顧客理解」だとここまで何度かお話ししてきました。

しかしながら相手の立場で物事を理解するために、まず最初にやらなくてはいけないことは、自己理解です。

自分のことがよくわからなければ、相手の事も分かりませんし、どのように価値提供していけばいいのか明確にならないからです。

  • マーケティング視点からみる自分の商品の価値
  • 自分には他者と違ったどんな価値が提供できるのか 
  • 自分だけのオリジナルの色と強みは何か?

ここが分かっていないと、この後に続く情報発信の軸がブレブレになってしまいます。

自己理解を深めることで得られるマーケティング的メリット 

「1を極めたものにしか、その続きは与えられない」

 私は常々 こう思っています。

 では、ここでいう “その続き” とは何なのか?

自己理解を極めた先に待っているマーケティング的なメリット 5つご紹介します。 

1. 独自性の発見

昨今は、まさに情報過多の時代。

YouTubeを見ても、毎日、星の数ほどの動画がアップロードされ、視聴者の奪い合いが繰り広げられています。

そんな中で、自分のチャンネルを埋もれさせず、視聴者の心を掴むためには、他の誰も真似できない「あなただけの魅力」を発信することが重要になります。

では、その「独自性」はどうやって見つけるのでしょうか?

その鍵となるのが「自己理解」です。

自分の強みや個性、経験、価値観を深く掘り下げていくことで、

  • 自分には当たり前にできても、他人にとっては価値あること
  • 他の誰でもない、自分だからこそ提供できる価値

が見えてきます。

そして、この自己理解に基づいて作られたコンテンツは、あなたの熱意や想いが自然と込められ、

視聴者に「この人の話をもっと聞きたい」「この人のことを応援したい」と思わせる、強い力を持つようになります。

それはまるで、ありふれた商品の並ぶ棚に置かれた、一点物の手作り作品のようなものですよね。

丁寧に作られた作品には、作り手の想いやこだわりが込められており、見る人の心を惹きつける特別な魅力があります。

YouTubeも同じ。

あなた自身の個性を輝かせ、想いのこもったコンテンツを発信することで、視聴者に「あなただけの価値」を届け、熱狂的なファンを獲得していくことができるのです。

2. ターゲットとの共感形成

「類は友を呼ぶ」ということわざがあるように、人は、自分と似た価値観や考え方を持つ人に、自然と惹かれるものです。

YouTubeにおいても、視聴者との間に「共感」という架け橋を築くことが、深く、そして強い絆で結ばれた関係性を築く第一歩となります。

なぜ共感がそれほどまでに重要なのでしょうか?

それは、共感が、視聴者と自分の間に、目に見えないけれど、とても強い絆を育む力を持っているからです。

人は、自分の価値観や考え方に共感してくれる人のことを

  • 「この人は自分のことを分かってくれる」
  • 「この人の言葉は心に響く」

と感じ、自然と信頼を寄せるようになります。

そして、その信頼は、次のようなプラスの影響をもたらします 。

  • 継続的な視聴

「もっとこの人の話を聞きたい」「新しい動画も楽しみ」という気持ちになり、チャンネルに戻ってきてくれる。

  • 積極的な反応

コメントや高評価、チャンネル登録など、視聴者からの反応が増え、活気のあるコミュニティが育ちやすくなる。

  • 商品・サービスへの支持

あなたの想いや価値観に共感してくれるからこそ、提供する商品やサービスにも興味を持ち、購入に繋がりやすくなる。

逆に、どれだけ質の高い動画を配信していても、どれだけ再生回数が多くても、

視聴者との間に「共感」という絆がなければ、こんな風になってしまいます。

  • 一度見ただけで終わってしまう「通りすがり」の視聴者
  • コメント欄が盛り上がらず、発信者のモチベーションも上がらない
  • 商品・サービスの魅力が伝わらず、収益化に繋がらない

残念ながら、闇雲に動画をアップロードするだけでは、本当に共感し合える視聴者に、あなたの想いは届きません。

そこで重要になるのが、「自己理解」に基づいた、明確なターゲティング というわけです。

自己理解を深めることで、「どんな人に自分のメッセージを届けたいのか」「どんな人と繋がりたいのか」が明確になり、

あなたのコンテンツに共感してくれる「理想の視聴者像」を具体的に描くことができます。

いわば、あなたのチャンネルに共鳴する人を吸い寄せる磁石のようなものですよね。

自分のことがわからなければ他人のこともわからない。

自分を知ることで画面の向こう側にいるユーザーのことがわかるようになります。 

3. ブランディングの強化

自己理解を深めることで ブランディングの強化につながります。 

流れとしてはこうです。

  1.  大切にしている価値や方向性が定まる
  2.  一貫性のある発信ができるようになる
  3.  ぶれない軸ができ 視聴者から信頼が獲得できる
  4. 自分の経験や価値観を語りブランド ストーリーが共感を呼ぶ

自分の好きな事・興味のある事を配信し、周りからも共感を得られるコンテンツを作る。そして、自信を持つ事で、相手からも信頼される。ネットの世界では、ネガティブな事も赤裸々に話す事で、共感につなる。

自分のことがよくわからなければ、自分が一体何を伝えたいのか、 何を大切にしているのかわからなくなってしまいます。

すると、動画の中でその都度言ってることがコロコロ変わったり、 コンセプトがコロコロ変わったり、辻褄の合わないような発信が目立つようになります。

そうなれば「らしさを表すイメージ戦略」とは名ばかり、 視聴者にイメージが定着せず ブランディングはおろか「言ってることがコロコロ変わって信用できない人」になってしまいます。 

4. モチベーション維持

YouTube運営は、華やかな面ばかりではありません。

動画制作に費やす時間や労力、視聴回数やチャンネル登録者数が伸び悩む苦悩、時には心ないコメントに傷つくこともあるでしょう。

そんな苦難を乗り越え、情熱を燃やし続けられるのは、なぜなのか?

それは、YouTubeを通して、あなたの「好き」「得意」を表現し、誰かの役に立っているという、喜びや充実感を感じられるからではないでしょうか?

私も自分が得意としている「教育」が YouTube を通して誰かの役に立っているという思いがあるからこそ、色々あっても続けて来れています。

しかし、多くの人は、日々の忙しさの中で、自分の「好き」「得意」を見失いがち。

 自己理解を深めることで、自分自身とじっくり向き合い、過去の経験や心の奥底にある想いを丁寧に紐解いていくと、

  • 「自分は、本当はこんなことが好きだったんだ!」
  • 「これなら、きっと誰かの役に立てる!」

という思いに気づくこともあります。

そして、この「好き」「得意」を原動力にすることで、YouTube運営は、単なる作業ではなく、想いを形にするためのステージ」へと変わるんですね。

再生回数が伸び悩んだとしても、心が折れそうな批判コメントを受け取ったとしても、

「自分の好きなことをやっているんだ」という誇りと自信が、自分自身を支え、前へと進めてくれます。

5. 顧客理解を深める土台

マーケティングの基本は「顧客理解」です。

YouTubeで言えば、見ている人はどんな動画を求めているのか、どんなことに興味や関心を持っているのか


これが一番大事。

そしてその顧客理解の土台を司っているのが 自己理解の部分です。

どれだけ「顧客目線」を意識したとしても、自分自身のことがよく分からなければ、相手の気持ちを本当に理解することはできません。

それはまるで、自分の心の声も聞き取れない人が、他人の心の声に耳を傾けようとするようなもの。

表面的な情報や行動だけで判断するのではなく、相手の感情に寄り添い、深く共感するためには、まず自分自身の感情や思考パターンを理解することが重要になります。

自己理解を深めることで、

  • 「なぜ自分はこう感じるんだろう?」
  • 「私はどんな時に喜びを感じ、どんな時に悲しみを感じるんだろう?」

と、自分の心とじっくり向き合うことができます。

そして、その経験を通して、他者の感情にも敏感になり、相手の立場に立って物事を考えられるようになるのです。

これは、YouTubeにおける視聴者とのコミュニケーションにおいても、大きな武器となります。

例えば、視聴者から厳しい意見や批判が届いたとしても、

  • 「なぜこの人はこんな風に感じるんだろう?」
  • 「もしかしたら、私の伝え方が悪かったのかもしれない」

と、相手の気持ちを想像することで、感情的に反発するのではなく、冷静に受け止め、建設的な対応ができるようになるでしょう。

これはビジネスに限らず 人生においても日常生活においてもとても大事なことですね。

マーケティングを通して人間力が高まるのも こういった側面があるからかもしれません。

まとめ

この授業では自己理解がどれほど大切なのかについて学習してきました。

 要点をおさらいしていきましょう。

  • 自分にとって一番身近である自己を理解できていないのであれば、 マーケティングにとって最重要な顧客理解ができない

自己理解によるマーケティング的メリット

  • 独自性の発見 
  • ターゲットとの共感形成
  • ブランディングの強化
  • モチベーションの維持
  • 顧客理解を深める土台

自分を深く正確に知ることで、 ビジネスに限らず 人生にも大きなメリットがあります。

マーケティングを通して、 新たな自分と出会い、知り、人間としても大きく成長することを祈っています。

自己理解:現在の自分を正しく理解する

ここでは、まず現在の自分を正しく理解する方法を学びましょう。

分かっているつもりでも実際は、「こうだったらいいのにな」という理想像で自分を理解していたり、 過大評価や 過小評価は日常茶飯事です。

できていないのに、できていると思っていたり、 また、できているのに、できていないと卑下したりしていませんか?

間違った自己理解や 歪んだ自己評価は、 その先につながる顧客理解への障壁になります。

もちろんこの授業を受けたからと言って、100%完璧に自分のことを正しく理解することはできないかもしれません。

なぜなら、人生そのものが「自分自身を知る」という壮大な旅だからです。

10分 やそこらで、 人生の最終課題がクリアできたら イージーゲーム 過ぎますよね。

しかし、ことビジネスにおいてという観点で、 少しでも自分の実体をとらえることができれば、マーケティングにおいては大きなメリットがあるはず。

 是非 本当の自分を探すために本授業に取り組んでみてください! 

ジョハリの窓

自己理解を深める第一歩は、「今の自分」を客観的に見つめること。

心理学で用いられる「ジョハリの窓」は、自分自身と他者との関係性を通して、自分では気づいていない一面に光を当てる効果的なツールです。

4つの窓を覗いてみよう

ジョハリの窓は、「自分だけが知っている領域」「他人だけが知っている領域」「みんなが知っている領域」「誰も知らない領域」の4つの窓で構成されています。

  • オープンな窓 (自分も他人も知っている): あなたの長所や短所、特徴など、周囲もあなた自身も認識している領域。 
  • 秘密の窓 (自分だけが知っている): あなたが隠しているコンプレックスや過去の失敗、秘めた夢など。 
  • 盲点の窓 (他人だけが知っている): あなた自身では気づいていない癖や行動パターンなど。
  • 未知の窓 (自分も他人も知らない): まだ眠っている才能や可能性など。

盲点の窓を探るため周りの人に聞いてみよう!

ジョハリの窓の「盲点の窓」は、まさに自分自身では気づきにくい、隠れた一面を知るための宝庫です。

そして、その扉を開く鍵となるのが、周りの人の声

自分のことをよく知る家族や友人、職場の同僚たちは、自分自身も気づいていない魅力や才能、そして、時には改善点さえも教えてくれる貴重な存在です。

ただ漠然と「私の良いところってどんなところ?」と聞くよりも、具体的な場面を想定した質問をすることで、より具体的で、あなたにとって役立つフィードバックを得やすくなります。

  • 仕事・勉強

チームにおいての私の能力は何だと思う?

リーダーシップはあると思う?

アイデアなどの発想力はあると思う?

大衆を引き付ける魅力があるとすれば どんなところ? 

  • プライベート

どんなところが 魅力だと思うか

逆にどんなところが欠点だと思うか

  • 全体的な印象

「私の第一印象はどんな感じでしたか?」

「私ってどんな性格だと思いますか?」

「私が人に与えている影響ってどんなものだと思いますか?」

なかなか聞きにくいところもあるかもしれませんが、こういった形式であれば、今まで知る由(しるよし)もなかった意外な自分について聞けるかもしれません。

 質問する相手はできれば様々な角度からの人物がいいですね。

  • 家族: 長年あなたのことを見てきた家族は、あなたの根っこの部分や、無意識の行動パターンをよく知っています。 
  • 友人: 気兼ねなく意見交換できる友人は、あなたの魅力や個性、改善点などを率直に伝えてくれるでしょう。
  • 職場の同僚・上司: 仕事におけるあなたの能力や、職場での振る舞い方について、具体的なフィードバックが得られます。
  • 恋人・パートナー: 親密な関係性を持つ相手は、あなたの強みや弱み、愛情表現の特徴などを教えてくれるでしょう。

予想外の意見や耳の痛い 指摘もあるかもしれませんが

大切なのは素直に耳を傾けることです。

自分にとっては「それは間違いである」「そんなの絶対に違う 」と思っても、相手がそう思ったのであれば相手にとっては それは事実なのです。

そして、よくも悪くも 相手にそう思わせる要因が自分にあることも事実。

それを真摯に受け止めるんです。

 一人に そのような感情(よくも悪くも)を抱かせるということは、 情報発信の中で100人に、そのような感情を抱かせること と等しいです。

そこを知ることが大切。

盲点の窓を見つけることは意外にも 大衆に向けたブランディングに非常に役立ちます。

「へー 自分ってこんな風に思われてたんだ」 が、相手目線の 「らしさ を作るイメージ戦略」につながります。

自己理解:才能の見つけ方「好き・得意・興味を見つけよう」

前回の授業ではジョハリの窓を使いながら現在の自分を正しく理解する方法を学習してきました。

今回の授業では自分自身の隠れている才能を見つけ、そして「好き・得意・興味」のある分野を見極めていく方法を解説していきます。

才能の見つけ方

これは以前 YouTube でも テーマとして取り上げましたが、才能の見つけ方についてです。

人は誰しも 何かしらの分野で才能があります。

個人的な意見ですが、才能とは「 特性× 好き×興味」の分野だと思っており、

その分野で勝負をすると早い段階で結果が出たり 勝ちやすくなると思っています。

才能の種類 

学園内では割と「赤い炎」とか「青い炎」みたいな言い方をしますが、

冷静の青 論理性

情熱の赤感情性を意味しています。

どちらか一方だけに極端に寄っている人も少ないと思いますが、 割とこの2つの中で バランスを取りつつ 人の能力はあると思います。

論理性の強い人であれば、 分析力があったり、文章を書くのが得意だったり、コミュニケーション能力が高かったりするでしょう。

こういった 性質の人であれば割と経営者志向が強く、 数字にも強い傾向がありますよね。

 一方 感情性の強い人であれば、 写真や動画を撮るのが好きだったり、発想力が豊かだったりします。

頭で考えるよりも心で感じることを重んじるタイプの人ですね。

こういった方は アイデア力が高かったり ビジュアルスキルが高かったりするので、 ローンチの導線を考えたり、企画立案をしたり、バナーやデザインを考えるのも向いています。

自分がどこに当てはまるかわからない人は過去の経験を掘り起こしてみましょう

「人を惹きつける」経験をした

例えば、文化祭で企画したイベントが大盛況!だったり、会社のプレゼンでみんなを納得&共感の渦に巻き込んだ!など

→ これらの経験は、「顧客の心を掴む才能」「プレゼン力」「影響力」を示しているかもしれません。

「分析&戦略」で成果を出した経験

例えば 部活などで作戦を立てて、 それが ばっちりはまって目標達成したり、情報収集しつつ 未来予測した結果 近未来のリスクを回避できたり。 

→ こんな経験があるなら、「市場分析力」「戦略的思考力」「情報感度」の高さを表しているかもしれません。

「モノ作り」に情熱を注いだ経験

例えば、自分が作った文章や作品などで多くの人を魅了したことがあるとか、賞を受賞したことがあるとか、 誰もが驚くような企画を立案して メンバーの中でアイデアマンとして認められていたとか。 

→ これらの経験は、「コンテンツ制作力」「クリエイティブ思考」「アイデア発想力」の片鱗を感じさせます。

得意なことの見つけ方

「自分には、人に自慢できるような特技なんてない…」

これってよく聞く言葉です。

でも、ちょっと待ってください!

「得意」は、何も特別なスキルや資格だけではありません。

あなたが「当たり前」だと思っていること、「好きで熱中になれること」、「なぜか人から頼まれやすいこと」そういったところにこそ、「得意」は隠されています。

思い出してみてください。

学生時代 テストでいい点を取った科目や周りの人に教えて 感謝されたこと。

部活や委員会で活躍したこと。

 上司や同僚から褒められた仕事。 

お客様から感謝された経験。

 趣味で作った作品が周りから好評だったこと。

 夜な夜な 友達の相談に乗って喜んでくれたこと。

 自分にとっては当たり前のことだったかもしれませんが、周りの人が全員ふつうにできるとは限りませんよ!

まだ 得意なことがなかったり 自分の得意なことがわからない場合の、コツをいくつか紹介します。

  •  客観的な視点を取り入れる

ジョハリの窓のところでもお話ししましたね。

自分でわからなければ 客観的な意見として 人に聞いてみるのも有効!

  •  新しいことにチャレンジする

得意なことはやってみなければ分かりません。

新しいことにチャレンジした結果、 「意外と得意だった」みたいなこともあります。

  •  好きなことに夢中になる

努力は夢中に勝てません。

夢中になって行動するのは上達への一番の近道です。

  •  自分の強みを書き出してみる 

紙に書き出すのは最強のアウトプット法。

頭と心の中にしまいこんでいる自分自身のことを目で見えるように書き出してみましょう。

好きなことの見つけ方

「自分の好きなことがわからない…」

そんな悩みを持つ人も多いです。

多忙な現代人は、「するべきこと」 に次から次へと追われ、 忙殺され「やりたいこと」に満足に取り組めていません。

だから好きなことがわからなくなってしまうのも、よくわかります。

しかし 必ず、誰でも自分の好きな事ってあるはず。

自分の好きなことを思い出し、見つけるためのヒントをいくつか紹介します。

  • 楽しい・もっとやりたいと思う瞬間を紙に書き留める
  • 嫌いなこと・ やりたくないことを全て紙に書き出す
  • 子供の時、好きだったことを思い出す
  • 好きな人・憧れの人を思い出して、なぜそう思うのか理由を書く
  • 「べき」を捨てる

この辺りのことをやってみると、最初は ぼんやりでも自分の好きだったことが思い出せるはずです。

めちゃくちゃ好きで夢中になれるようなことじゃなくても大丈夫。

今は「ほんの少し好きだな」ぐらいの段階だったとしても、その領域に入って行動していけば 必ずその「好き」は増大します。

少しでも心の琴線に触れる事柄が見つかったのであれば、 そこを突き詰めていけば、夢中になれる領域に成長するはずです。

興味のあることの見つけ方

得意なことの見つけ方や好きなことの見つけ方と類似していますが、 興味のあることを見つける方法はちょっとだけ違います。

その方法は、とにかく強烈に行動してみるしかないっていうところです。

  • 様々なジャンルの本を読んでみよう
  • あったことない人に会ってみよう
  • 格上の人物と積極的に会ってみよう
  • 気になったら 後回しにせずやってみよう
  • いつもと違った行動を取ろう 

この辺りです。

正直、黙って家の中にいても興味のあることなんて見つかりません。

外部からの情報や 刺激に触れることによって初めて自分の気持ちが動きます。

ビジネス学園の中でも いつも言っていますが、

イベントやコミュニティなどに積極的に参加するよう促しているのは、 メンバーの内面に眠っている興味や意欲を引き出し、維持するためです。

黙って画面に映っている学習コンテンツを見ているだけで突然気持ちが熱くなるなんてことはありません。

人は感情が動かないと、行動しないし、 行動しないと感情が動かないんです。

わくわくするような 興味の分野を見つけたいのであれば、 行動の手数を打ってください。

ビジネスマンとして最も大切な能力は行動力です。 

まとめ

前回の授業である「現在の自分を正しく理解する」、そして今回の授業についてまとめをしていきましょう。

今の自分はどうなのか? 実態をつかむためにいくつかお話ししたポイントをおさらいしていきましょう!

  • ジョハリの窓を使って客観的に今の自分を見つめてみよう
  • 盲点の窓こそ新しい発見! ブランディング戦略に役立つ
  • 才能はその人の特性であり、 大分類として論理性と感情性がある
  • 過去の体験から自分はどこに当てはまるのか考えよう
  • 自分が当たり前にできることが、他人も当たり前にできるとは限らない
  • 自分にとっての好き嫌いを全て 紙に書き出してみる
  • 行動しまくって興味のアンテナを鋭敏にさせる 

授業では 詳細に解説していますが、 現在の自分を100%完璧に今すぐ 理解できなくても大丈夫です。

完璧主義になり、 「ここができないと次に進めない」となれば永遠に マーケティングのアウトプットができなくなってしまいます。 

定期的にこの授業に戻ってきて、少しずつ自己理解を深めていきましょう。

自己理解:ネガティブが強みになる

ここでは自己理解の深掘授業として「ネガティブが強みになる」ということについて学習していきましょう。 

「YouTubeで成功するには、明るいキャラクターじゃないとダメ…」

「失敗談や暗い過去なんて、話さない方がいいよね…」

「私には 人に語れるような輝かしい過去なんてない…」

こう思っている人には必見の内容になっています。

ネガティブな側面が持つ強力な力を利用して、弱者の戦略を取れるよう しっかり インプットしていきましょう。

ポジティブだけが強みじゃないネガティブの強力な力

私たちは、とかく「ポジティブシンキング」や「成功体験」ばかりが重視される世の中に生きています。

しかしYouTubeの世界では、必ずしもそれが正解とは言えません。

むしろ、「失敗談」「コンプレックス」「過去の苦難」といったネガティブな側面を、ありのままに表現するYouTubeが、多くの視聴者の心を掴み、熱狂的なファンを獲得しています。

なぜ、ネガティブな側面が、ポジティブな側面よりも、時に強力な力を発揮するのでしょうか?

それは、多くの人間が人のポジティブな側面や輝かしい経歴などは見たくないからです。

逆に、ネガティブな側面やリアル感、等身大の姿には、視聴者の愛着を強力に高める「 共感の力」が働きます。 

 

【権威性の限界】遠い存在への憧れと距離感

「すごい肩書き」「輝かしい実績」「完璧な容姿」…

これらの要素は、確かに人々の目を惹きつけ、憧れを抱かせる力を持っています。

社会的証明や権威性は、確かに話す内容の信憑性を高めて説得力を持たせてくれます。

しかし、それは同時に、「遠い存在」「自分とは違う世界の人」という、心理的な距離感も生み出してしまうのです。

YouTubeで情報発信をする際、権威性をアピールしすぎると、視聴者は「すごい人だな」と感心はするものの、

「自分には関係ない」「真似できない」と感じてしまい、深い共感を得ることは難しいです。

さらに言うと、ネットの世界での実績( 過去の栄光 や 現在の収益 など)は、 嘘をつくことができます。

というか、 90%の情報発信者が、自分の発言の信憑性を高めるため必要不可欠かのように、 

収益額を盛ったり、 あるいは 継続的に大きな収益を得ているような錯覚を起こさせるような言い方をしたりします。

このようなことが普通の世界なので、ネットの世界での権威性は、よほど真実味がない限り、 視聴者も疑ってかかるようなリテラシーを持ち始めています。 

つまり 権威性だけで人々を魅了するのには限界があるということです。 

 

【共感の力】心の距離を縮める「弱さ」の共有

一方、「失敗談」「コンプレックス」「過去の苦難」といったネガティブな側面は、どんな人にも共通する「弱さ」を表現するものです。

人は、「完璧な人」よりも「自分と同じように悩み、苦しんでいる人」に、親近感を抱き、共感しやすくなります。

YouTubeで、自分の弱さをオープンに語ることによって、視聴者は「この人も、自分と同じように苦しんでいるんだ」「この人の気持ち、よくわかる」と感じ、心理的な距離がぐっと縮まります。

そして、その共感こそが、信頼関係を築き、ファンになってもらうための、最も強力な武器となるのです。

実際に私のチャンネルの歴史でも、「グッとファンが増えたな…」と思った時期がありました。

例えば こちらの動画ですが、 私が自分の離婚について少し触れた回でした。

このあたりから、女性の視聴者が増え、コメントの熱量なんかも変わったな…と感じるようになりました。

他にも、こちらの動画は 学園メンバーであれば おなじみ かもしれませんが、

私が、ビジネスを始めた当初、 大きな壁にぶつかっている苦難を即興で撮った動画です。

この頃は この授業のように 「ネガティブの力」などと考えて撮ったわけではなく、本当に思いつきで その時のリアルな気持ちを記録しておこうと思って撮りました。

しかし、それが結果的にこの動画1本で、かなり多くの視聴者の心を掴んだと確信しています。 

それが何なのか 一言で言うと、 それこそ「共感の力」と言えます。

「 完璧な人間ではなく、 この人にも私と同じ弱い側面があるんだ」

 こう思ってもらえたからこそ、 視聴者との心の距離を縮めることができました。

 ポジティブな側面だけを見せていれば こうはなっていません。

次の授業ではネガティブを武器にした成功事例について解説します。

自己理解:ネガティブを武器にした成功事例

ここでは自己理解の深掘授業として「ネガティブを武器にした成功事例」について学習していきましょう。 

自己理解:ネガティブを武器にした成功事例

もちろん私だけではなくネガティブを武器にした 成功事例は他にもあります。

当学園メンバーのひまるんは、入学してから色々悩んでいました。

  • 自分はコミュ障だ
  • 陰キャで取り柄がない
  • 自分に自信がない

など

悩み迷いながら入学してからしばらくは 結果の出ない日々を送っていました。

しかし、そういった悩み・憂う経験は、実は誰しもあります。

そういった 背景を軸とし YouTube を始めた結果、ひまるんのチャンネルは多くのファンを獲得し、 非常に高い エンゲージメントを維持しています。

約半年で

  • 登録者 2万人超え
  • 300万回再生
  • 収益 150万円越え

コメントを見てもらえれば分かりますが、 熱狂的なファンがかなりの数でついています。 

毎日動画を見ていたり、 おすすめにひまるんの動画が出てきたことをきっかけに、今まで投稿した全ての動画を視聴したりするユーザーが結構います。

これこそ権威性をゴリゴリに打ち出した戦略ではなく、 等身大の飾らないひまるんを見せていく戦略がなせる技です。 

視聴者は圧倒的に共感し、 ひまるんのことを応援したくなりますし、コメントで多く見られる ワードとして「癒される」というのもあります。

 このチャンネルを通して

  • 「頑張ってるのは私だけじゃないんだ」
  • 「ひまるんもこうやって悩んでいるんだ」

みたいな気持ちが、見ているユーザーに勇気と癒しを与えてるんだと思います。

「ネガティブ」を強みに変えるコンテンツ戦略

では、ネガティブを強みに変えるためにはどんなコンテンツ戦略でやれば良いのでしょうか。

自分のネガティブな面を掘り出してみよう 

まずは自分のネガティブな面を掘り出してみましょう。

  •  あまり人に言いたくないこと
  •  自分が劣等感を抱いていること
  •  自分のコンプレックス
  •  過去の失敗談 

こういったことをノートに全て書き出してみます。

さて、 それらの事柄はあなただけが体験するような特殊なことなのでしょうか?

それとも、よくよく考えてみると、万人が一度は経験したことがあったり、実はみんな悩んでいるようなことではありませんか? 

もし 後者であるならそれだけたくさんの人が自分の悩みや経験に共感してくれるということです。 

つまり需要があるということ。

それをどう見せていくか?

  • どんなジャンルに当てはめて
  • どんなテーマで表現して
  • どんなコンセプトでアンサーしていくか 

これを考えていけば、 自分のネガティブな側面をチャンネル設計に役立てることができます。 

【ポイント】ネガティブをネガティブで終わらせない

もちろん、ただネガティブな話ばかりをすれば良いというわけではありません。

重要なのは、ネガティブな経験をどのように乗り越え、成長してきたのか、その過程を伝えることです。

一番ダメなのは、ネガティブをただアウトプットするだけの「悲壮感ただようグチチャンネル」です。 

  • ネガティブな面を使って何を伝えたいのか。
  • 今同じように悩んでいる人にどんなメッセージを伝えられるのか。 
  • チャンネル内の動画を見ている最中や見終わった後どんな気持ちをプレゼントしたいか

ここを考えてください。

先ほどのひまるんの例でいくと「癒し」や「勇気」などでしょう。

あなたの失敗談やコンプレックス克服ストーリーは、同じように悩んでいる視聴者にとって、

「自分も頑張ればできるかもしれない」「諦めなければ、きっと道は開ける」という希望の光となります。

そして、その希望こそが、視聴者に深い感動を与え、応援したい、あなたから学びたいという気持ちに繋がるのです。

まとめ

前回の授業「ネガティブが強みになる」、そして今回の授業「ネガティブを武器にした成功事例」についてまとめをしていきましょう。

  • 等身大の自分を表現する

完璧な姿を見せるのではなく、「ありのままの自分」をオープンに表現する。

  • 弱さを隠さない

失敗談やコンプレックスも、包み隠さず語ることで、視聴者との距離が縮まる。

  • ネガティブ をネガティブで終わらせない

困難をどのように乗り越え、成長してきたのかを共有することで、視聴者に勇気と感動を与える。

YouTubeは、「個」が輝き、視聴者と「心」で繋がることができる場所です。

ポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も、らしさを形作る大切な要素。

意外にも ネガティブな面が強烈なファン化作用があることも覚えておきましょう。 

自己理解:やる気の出し方

ここでは自己理解の深掘り授業としてやる気の出し方について学習していきます。

「ビジネス設計と戦略を練るためにやる気の出し方なんて関係ある?」

と思ったそこのあなた。

大いに関係あります。

せっかく立てた計画も、結局のところ、自分のモチベーション次第でうまくいくこともダメにすることもあるということです。

しっかりと 作り込んだ設計書 だって、 3ヶ月でやる気がなくなって放り出してしまえばただの紙くずです。

自分のモチベーションタイプを知り、 いつでも自在にやる気を引き出せるようになれば、 

YouTube 運営において最も難しいとされる「継続」が容易になります。

なぜ、やる気が続かないのか? 

始めたばかりの頃は、意気揚々とやる気に満ち溢れ、「自分は絶対に成功してやる!」と燃えていたのに、3ヶ月も経たないうちに、なぜやる気の炎が消えてしまうのでしょうか? 

それにはいくつか 原因があります。

目標設定のミス

まずは目標設定のミスです。

  •  無理な目標設定
  •  抽象的な目標設定
  •  甘い心づもり 

例えば、「無理な目標設定」では、

「まだ1円も稼げていないのに半年で 月100万円稼ぐ」みたいな 非現実的な目標設定を立て 達成できない焦りや失望感からやる気を失います。

次に「抽象的な目標設定」では、

「なんとなくお金持ちになりたい」とか「なんかかっこいいから ビジネスしたい」

のような ぼやっとした目標を掲げるものだから、 具体的にどんな行動をすればいいか 認識しづらく 結局モチベーションが維持できません。

 そして最後に「甘い心づもり」

 華やかな実績を掲げている他人を見て、

「自分も3ヶ月で月に100万円くらいは稼げるだろう」とか

「隙間時間にちょっとやれば自動的にお金が入ってくるだろう」みたいに

YouTube ビジネスを軽く考えた結果、 現実とのギャップにやる気が 打ち砕かれてしまいます。

外部要因への依存

外部要因への依存によってもあっという間にやる気は奪われてしまいます。

例えば 視聴回数や 登録者数ばかりを気にするあまり、 数字に一喜一憂し、 モチベーションが不安定になってしまうこと…ありませんか?

他にも売り上げた金額などで 他人と比べてしまい、 劣等感を感じて やる気を失ってしまうことも少なくありません。

内的要因の不足

 内的要因の不足もモチベーションダウンの原因になります。

  •  やるべき理由がわからない
  •  作業感・義務感でやっている
  •  完璧な自分でなくてはいけない

このような状態だと、自分の内面にあるスキルアップや成長、活動そのものを楽しむということができなくなります。

心理学のアンダーマイニング 効果でも証明されている通り、

物事をうまくいかせるためには、自分ではどうすることもできない 外部要因に振り回されず、

自分の内側にある「本来その物事を楽しむ心」や「 その過程を通して成長やスキルアップする道のり」 にフォーカスすることで、

自発的に能動的に活動することができるようになり、

結果的に品質も高くなり、数字や売り上げがついてきます。 

次の授業では今回の授業の前提を元に、自分のモチベーションタイプを知りましょう。

自己理解:やりたいことの見つけ方

ここでは自己理解の深掘り授業としてやりたいことの見つけ方について学んでいきます。

ビジネス設計を組み立てていく中で、最も重要なのが「自己理解」なわけですが、

  • 「興味のあることがない」
  • 「楽しいことが見つからない」
  • 「何もしたいと思えない」

意外にも こういう人って多いです。

ぼんやり「 YouTube をやってみようかな」 とか「 ビジネスで成功したいな」とは思ってはいるものの、その理由が自分でも明確には分かっていない。

こんな状態です。

これでは、 YouTube を継続するための意思も弱くなりますし、どんなジャンルに参入するか?どんな表現方法で価値提供するか?など能動的に決められるわけもありません。

今の自分がどんなことに興味を持ち 何がやりたいのか?

少し、ここで自己理解を深めてみましょう。

やりたいことが見つからない原因

そもそも、どうしてやりたいことが見つからないのか・・・・?

「そもそも自分はいろんなことに興味が薄いのでは?」

いやいや、そうではありません。

生まれたばかりの赤ちゃんは好奇心のかたまりです。

つまり興味のセンサーは人間全員デフォルトでついているというわけです。

ただ「使えていない」ということになりますね。

その原因は大きく分けて3つあります。

  1. 考えてない→毎日惰性で生きている
  2. 行動してない→ 毎日同じことを繰り返している
  3. 自信がない→どうせ自分なんかにできるわけない 

「やりたいこと」というのは黙って待っていれば突然降って湧いて出てくるものではありません。

思考停止で、ただただ目の前に来たボールを惰性で打ち返すような色あせた毎日を送っていては、

確実にやりたいことや情熱を向けられるものに巡り合うのは無理です。

  • 時間が来たら起きて
  • 指定の時間に電車に乗り
  • 指定の時間までに会社に到着し
  • いつも通りのルーティンワークをし
  • 言われたことをこなして
  • 指定の時間に帰る

操り人形のように思考せず行動していては新しい発見などあるわけがありません。

そして元々人間にデフォルトで備わっている興味のセンサーは、様々な方向に向けることで初めて反応します。

  • いつも通りの毎日
  • いつもと同じ道
  • いつもと同じ会社
  • いつもと同じ仕事

このような見慣れた毎日の中では興味のセンサーは働きません。

そしてやりたいことが見つかる前に「どうせ自分にはできない」と挑戦を諦めてしまう人もいます。

いいですか?

人間挑戦するのに遅いなんてことは絶対にありません。

物事に気づいたその日がこれからの未来で一番若い日です。

やりたいことの見つけ方 

やりたいことを見つけるのはシンプルです。

  • 今までと違ったたくさんのものを見聞きし
  • たくさんの手数を打つ

これしかありません。

今と同じ場所に立ち止まり、ぬるま湯に浸かっていては見えるものも見えてこないからです。

意外にも、大枠を変えることでやりたいことが見つかる

「やりたいこと」 と一口に言っても、その規模感は様々です。

  • 今すぐやりたいことなのか
  • 趣味としてやりたいことなのか
  • 人生規模でやりたいことなのか

こちらは一番規模の大きな部分を変えることで、その配下のやりたいことも見つかります。

例えば人生規模でやりたいこと・・・

自己実現や、幸せに生きることなどの本質的なものでは、スイッチとなるのも本質的なものである「人間関係」や、一日の大半の時間を使う「仕事」などになります。

趣味などを見つけたければコミュニティーや日々の行動を変えることで見つかりますよね。

全員ではないかもしれませんが、

つまらない仕事に疲弊して働き、家に帰りご飯を食べて寝るだけの生活の中で、 どうやって趣味や生きがいを見つけていくのでしょうか?

時間もなくなり心の余裕もなくなり健康さえも害するかもしれません。

ですが、逆を考えると、人生の大きなパイを占める「仕事」に充実感を感じることで、次のような変化が起こります。

  1. 充実した仕事は成果が出やすい
  2. 成果が出れば報酬が増える
  3. 報酬が増えれば時間ができる
  4. 時間ができれば趣味が見つかる
  5. 趣味が見つかれば心に余裕ができる
  6. 心に余裕ができればよく食べれる・よく寝れる
  7. 日常生活に満足できれば幸せになれる

このように大枠を変えることで内包されている細かなやりたいことも見つかっていきます。

まとめ

やりたいことをどうすれば見つけられるのか?

これは非常に 抽象的なテーマですが、 もし今 無気力 であるなら、何はともあれ いつもと違った行動とその手数を増やしてみることが大切そうです。

 興味のアンテナをいろんなところに向けてみないと反応するかどうかは分かりません。

 ここでやりたいことの見つけ方についての重要なポイントをおさらいしていきましょう!

やりたいことが見つからない原因はこの3つ

  1. 考えてない→毎日惰性で生きている
  2. 行動してない→ 毎日同じことを繰り返している
  3. 自信がない→どうせ自分なんかにできるわけない 

やりたいことの見つけ方 

  • 今までと違ったたくさんのものを見聞きし
  • たくさんの手数を打つ

今までと違った体験をしまくってアンテナの振れる場所を探そう! 

自己理解の授業「やる気の出し方」と合わせてこの授業に正面から向き合ってみてください。

 なかなか自分のことを知るのは難易度の高いことです。

 自分は何が好きで何が嫌いなのか。

 何に興味を持っていて 何に無関心なのか。

 YouTube ビジネスの学校をきっかけに、 たまにはこんなことにも向き合ってみると、思いのほか人生レベルでもメリットがあるかもしれませんよ。 

自己理解:自分のモチベーションタイプを知ろう!

自己理解:どんな自分になりたいのか目標を立てよう前回の授業の前提を元に、今回の授業では自分のモチベーションタイプを知りましょう。

自分のモチベーションタイプを知ろう!

とはいえ、人によってモチベーションが上がるポイントもまちまちです。 

誰かに褒められてやる気になる人もいれば、 指摘されたことによる反骨心でやる気の炎を燃やす人もいます。

 ここでは自己分析のきっかけとして、

「自分はどんな時にモチベーションが上がるのか?」

「どんなことにやりがいを感じるのか?」

を、考えるヒントになるよういくつか タイプを分けてみました。

ご自身がどこに当てはまるのかチェックしてみてください。

5つのモチベーションタイプ 

  • 達成型:目標達成に喜びを感じるタイプ
  • 貢献型:誰かの役に立つことにやりがいを感じるタイプ
  • 関係型:仲間との繋がりを重視するタイプ
  • 学習型:新しい知識やスキルを身につけることに喜びを感じるタイプ
  • 享楽型:楽しいこと、ワクワクすることを優先するタイプ

タイプ別! モチベーションアップ戦略

  • 達成型:具体的な目標設定と、達成感を味わえる仕組み作り
  • 貢献型:視聴者からの感謝の声を集める、役に立ったというコメントを可視化する
  • 関係型:視聴者との交流イベント、コラボ企画など、繋がりを強化する
  • 学習型:スキルアップのための目標設定、新しい知識をコンテンツに活かす
  • 享楽型:動画制作を楽しむ工夫、ワクワクする企画に挑戦する

このように自分の特性を理解することで、やる気スイッチを自分で押すことができます。

本来であれば ビジネスにまつわる活動を、「やる気」なんかという不確実なマインドに頼っているようでは、まだまだだと思います。

「やる気とか関係なしに毎日やる」

 これが本当に大切なことで、一番難しいことでもあります。

ここからはやる気を出さなくても活動を停止させない方法について解説していきます。

習慣化&モチベーション維持テクニック

端的に言ってしまえば、やる気なんていう不確実なものに頼らず、確実に行動するためには日々の行動を習慣化させてしまうことです。 

そうすれば わざわざ やる気を出してからじゃないと行動できないみたいな段階を踏むこともなく、

 歯磨きのように自動的にパソコンを開き コンテンツを制作する毎日が送れるでしょう。

 そこに、努力や痛みはありません。

 習慣化した行動は、もはや自動操縦の如く 何も考えなくても手が動くようになります。

では、どうすれば日々の行動を習慣化できるのでしょうか? 

小さな目標設定&達成感の積み重ね

人は反応がないものを続けることができません。

しかし ビジネスはマラソン

短期間で分かりやすい結果が出た人はラッキーですが、 そうでない場合は、日々の活動に対する反応がないまま作業を続けなくてはいけません。

それが本当に苦しい。 

だからこそ自分の中で、大きな目標と小さな目標を決めましょう。

 大きな目標は達成可能な小さなステップに分解しましょう。

 そして時々立ち止まってその大きな目標に目を向け、すでに達成しているような気持ちに浸るんです。

 ただし ポイントは「時々立ち止まって」というところ。

 毎日大きな目標 ばかりを追いかけ続けると、 現在地から離れすぎているため疲れてしまいます。

そして、小さな目標を細かくクリアしていくことで達成感を味わい、それを繰り返せるようにしましょう。

「ご褒美」でモチベーションアップ!

人はご褒美が大好きです。

 「これをしたらいいことがある」と思った行動は何度も 反復します。

だからこそ 習慣化したい行動にはポジティブな感情 がセットで沸くように しましょう。

例えば 大好きなハーゲンダッツを食べながら作業するとか、 好きな音楽を聴きながら作業するなどです。

 さらに目標を達成したら自分にご褒美を与えましょう。

鼻先ニンジンとはよく言ったもので、目の前にご褒美がぶら下がっていれば一生懸命走ります。

これも 短期的なご褒美と長期的なご褒美を用意しておくのが有効ですよ。

 例えば「この台本を1本 書き終えたらサウナに行く!」でもいいですし、 長期的なご褒美であれば、「今月 1ヶ月頑張ったらプチ旅行に行く」でもいいです。

ご自身の生活の中で許す限り、 この活動の中に楽しみを作ってください。 

 仲間の存在で共に成長する喜び

人は社会的な動物ですから、人との関わり合いはモチベーションにとても大きな役割を果たします。 

このビジネス学園で考えてみても、やはり「仲間の存在がモチベーションにつながっている」という メンバーも少なくありません。

日々の活動をチャットワークに投稿することで、 同じ志を持った仲間からメッセージや コメントをもらうことができます!

また、同じ目線から評価をしてもらうことで、 自分のコンテンツの質や活動の振り返りにもなります。

そうすることで自分のスキルアップ 加減や 成長 も 客観的に気づくことができ、やはり これも モチベーションにつながります。 

まとめ

ここまでで、自身のモチベーションタイプを知り、どうすればやる気を出し、

さらに言うとやる気の力に頼らなくても習慣化しつつ活動を継続できるのかを話してきました。 

前回の授業と今回の授業の重要なポイントをおさらいしていきましょう!

 やる気が続かない理由

  •  目標設定のミス:正しい目標設定できてますか?
  •  外部要因への依存:分かりやすい成績や数字にばかり目が行ってませんか?
  •  内部要因の不足:活動そのものを楽しめていますか?

自分のモチベーションタイプとやる気の高め方 

  • 達成型:具体的な目標設定と、達成感を味わえる仕組み作り
  • 貢献型:視聴者からの感謝の声を集める、役に立ったというコメントを可視化する
  • 関係型:視聴者との交流イベント、コラボ企画など、繋がりを強化する
  • 学習型:スキルアップのための目標設定、新しい知識をコンテンツに活かす
  • 享楽型:動画制作を楽しむ工夫、ワクワクする企画に挑戦する

習慣化 テクニック

  • 小さな目標設定 & 達成感の積み重ね 

小さな目標を細かくクリアしていくことで達成感を味わい、それを繰り返せるようにしましょう。

  • ご褒美を用意しよう 

鼻先ニンジンの如く目の前ご褒美をぶら下げて一生懸命走りましょう。

  • 仲間の存在で共に成長する喜び 

第三者からの客観的なフィードバック や応援はモチベーションにつながります。 

いくらこの通りにしても、人間ですから、どうしても気分が乗らない日もあると思います。

しかしながら、ビジネスって…「弱くてすぐに逃げたくなる自分」との戦いだと思うんです。

最初はやりたくない作業でも、夢を掴み取るために、自分を律して・自分を調教していく過程でもあります。

1つの活動や行動を自分のライフスタイルの中に染み込ませるのは、そんなに簡単なことではありません。

でも、ビジネスを通してそれができるようになると、あらゆることが自分のコントロールで叶うと実感できるはずです。

ぜひ、自己理解を深めて、だらしなくて怠惰な自分を調教してください。 

自己理解:どんな自分になりたいのか目標を立てよう

ここでは、自己理解の深掘り授業として、どんな自分になりたいのか目標を立てましょう!

自分のたどり着きたい ゴール地点が明確でなければ、やるべきこともやりたいことも明確にはなりません。

明確でないということは、頭の中がいつもうすらぼんやりしている状態で、気分によってやったりやらなかったりになります。

 当然 YouTube において、気分でやったりやらなかったりするのは最悪。

何度も言うように、YouTubeは、お小遣いが稼げる魔法のツールではなく「事業」 なのです。 

今までたくさんの人とお話をしてきましたが、 多くの人が…そうですね 90%以上の人が、

  • なぜビジネスで成功したいのか
  • なぜお金を稼ぎたいのか
  • いくら 稼ぎたいのか
  • いつまでに稼ぎたいのか
  • 稼いでどうしたいのか

を 即答できないんです。 

これはいうならば、飛行機に乗って行き先を操縦士に告げるとき「南の方に行ってください」と言っているのに等しいです。

そんなアバウトなゴールでは、当然ながら着陸はできませんよね。

それと一緒です。

この授業でしっかりと目標を固めてください。 

なぜ稼ぐ必要があるのか?「Why」を明確にしよう!

人は理由がなければ 動きませんし、 理由があるほど強く長く行動できるものです。

そもそも論にはなりますが、 なぜあなたは稼ぎたいのですか ?

ーーーーーーーーーー

  • 自由なライフスタイルを実現したい
  • 自分の才能で生きていきたい
  • 社会に貢献したい 
  • 会社を辞めたい
  • 離婚したい
  • ランボルギーニが乗りたい
  • ブランドのバッグが買いたい 

ーーーーーーーーーーー

何でもいいんです 。

どんなにゲスい理由でも、ビビットであれば構いません。

ポジティブな理由でもネガティブな理由でも何でもOK。

しかし、抽象的な理由はダメです。

「なんかお金持ちになりたいから」では弱すぎます。 

こんな抽象的な目標であれば、 具体的な金額や期間は算出できません。

  • なぜビジネスで成功したいのか
  • なぜお金を稼ぎたいのか
  • いくら 稼ぎたいのか
  • いつまでに稼ぎたいのか
  • 稼いでどうしたいのか

この質問 全てに即答するためには、明確な理由がないとできるはずもありません。 

よくよく、このWHYの部分を考えてみれば、お金を稼ぐ必要がない人もいるかもしれません。

しかしながら この資本主義経済の世の中では、やることなすことすべてお金がかかります。

 逆に 言い換えるとお金があればほとんどのことができるんです。

 もし今、明確な動機がないのであれば、今すぐ明確な動機を作ってください。

 もう一度聞きます。

「あなたは、なぜ稼ぎたいんですか?」

SMARTの法則で明確な目標設定をする

それでは早速 明確な目標設定をしていきましょう。

そのためには 分かりやすいフレームワークがあると良いです。

ここでは、 私も使っているSMARTの法則で目標をクリアにしていきましょう。 

SMARTの法則とは?

SMARTの法則とは、目標設定や計画立案の際に使われるフレームワークです。

達成しやすい目標を設定するために5つの要素を使って具体化していきます。

  • Specific(具体的)

例:チャンネル登録者数1万人、動画再生回数100万回/月 etc…

  • Measurable(測定可能)

数字で目標を設定し、進捗状況を客観的に把握

  • Achievable(達成可能)

現実的な範囲で、努力すれば達成できる目標設定

  • Relevant(関連性)

あなたの「Why」や最終目標に関連した目標設定

  • Time-bound(期限付き)

 いつまでに達成するのか、明確な期限を設定

このSMARTの法則。

 私、個人的には少し変形させたやり方をおすすめします。

SMARTの法則自体を時系列で区切っていくつも作ることです。

つまり「Time-bound(期限付き)の部分を

  • 10年後まで
  • 5年後まで
  • 3年後まで
  • 1年後まで
  • 半年後まで
  • 来月まで
  • 来週まで 

とするのです。

年表的な目標設定をしておけば 、残りの項目も必然的に変わってきますし、大目標から逆算して短期的で具体的な目標に落とし込めるはずです。

立てた目標に挫折しそうになった時 

目標を掲げても確実にその通りになるかどうかは分かりません。

時には 挫折しそうになってしまうこともあります。

そんな時はどうすればいいか…

進捗を見える化する

目標達成シートやカレンダーに、日々の行動記録や成果を記入するのもいいですね。

年表式の目標設定をしていれば、 今日の目標や今週の目標、今月の目標といった短期的な計画も立てれるはず。

視覚的に進捗状況を把握することで、モチベーションを維持できます。

成功者を研究

うまくいかなくて具体的にどうしたらいいかわからなくなった時は、自分のなりたい姿を体現している成功者を研究してみましょう。

どんなことをやっているのか?  どんな動画を投稿しているのか? どんな 頻度で更新しているのか?

もしかしたら自分はそれと同じことができていないかもしれません。 

物事には、原因と結果の法則があります。

その結果になったということは、なったなりの原因や過程があるわけで、うまくいっている人の行動や中身を真似することで、限りなくその結果 と似たようなものを得ることができます。 

コミュニティの力を借りる!

同じ目標を持つ仲間と交流してみましょう。

案外、悩んで苦しんでるのは自分だけじゃなかったり、逆に自分よりも2,3歩先に歩いている先輩のアドバイスは再現性が高かったりします。 

目標達成できない理由を客観的に教えてくれる場合もあるでしょう。

意外にも自分のことは自分でよくわからなかったりしますから、 外から見た率直な意見はとても有益で、行動の修正に役立ちます。 

ビジネス学園のコミュニティにも、素晴らしいメンバーがたくさんいます!

 積極的に活用してくださいね。

目標を見直す

「一度たてた目標は絶対に変えてはいけない」ということではありません。

私は定期的に見直して修正をします。

たてた目標を遂行していく中で新たな目標が見つかったり 軌道修正が必要になったりすることも多々あるからです。 

意外と早いスピードで長期目標が叶ってしまったり、 逆にやってみたら短期目標が数年単位かかりそうだと分かったり。 

正解はありませんが 、私は半年に一度、年表を見直し・書き直すようにしています。

初心を思い出す 

挫折しそうになった時には、シンプルに初心に戻ってみてください。

何で稼ぎたかったんでしたっけ?

どんな夢をかなえて、 誰に 何を どうしたかったんでしたっけ? 

夢中になって目の前の作業をこなしていく道の中では、時に「手段の目的化」が起こってしまいます。

「動画を投稿すること」が目的になってしまったり「台本を書くこと」が目的になってしまったり、「フォロワーを増やすこと」が目的になってしまったり。

でもスタート地点に立ち返ってみると、それはただの手段ではなかったですか?

行き詰まっている時は、どうしても目の前にである壁のせいで盲目的になりがちです。

だからこそ 一旦 立ち止まって、スタート地点に戻り初心を思い出しましょう。 

自分が悩んでたことが 的外れだったことに 案外 気づいたりするものです。 

まとめ

ここまで 目標設定について学んできました。

 重要なポイントをおさらいしていきましょう!

これらの質問に明確に答えられるようにしよう

  • なぜビジネスで成功したいのか
  • なぜお金を稼ぎたいのか
  • いくら 稼ぎたいのか
  • いつまでに稼ぎたいのか
  • 稼いでどうしたいのか

SMARTの法則で明確な目標設定をしよう 

  • Specific(具体的)
  • Measurable(測定可能)
  • Achievable(達成可能)
  • Relevant(関連性)
  • Time-bound(期限付き)

※「Time-bound(期限付き)の部分を年表式にするとなおよし

挫折しそうになった時

  • 進捗を見える化する
  • 成功者を研究する
  • コミュニティの力を借りる
  • 目標を見直す
  • 初心を思い出す 

たかだか目標設定と侮るなかれ。

ゴールが明確じゃなければ行動も明確じゃなくなります。

明確じゃない 行動には結果が伴いません。

結果が伴わなければ モチベーションも ゆらぎ、 やはり挫折します。

この基盤となる 目標設定をしっかり固めておきましょう。 

顧客理解:顧客理解の重要性

顧客理解:顧客理解の重要性

「計画と戦略」 を練るために3 C 分析を行っていくわけですが、自己理解が深まったら、次は顧客理解を深めていきましょう。 

覚えていますか?

 3 C 分析は

  1. 自分
  2. 顧客
  3. 競合

この順番で行っていきます。 

この授業では、顧客理解の重要性について、まずは正しく理解していきましょう。 

なぜ顧客理解をするのか

マーケティングとは「相手の心を理解し行動につなげる作業」とも言い換えられます。

それほどまでに、相手の気持ちを理解することが大切なんです。

もし、顧客理解ができなければ…

  • ひとりよがりの情報発信で顧客の心が離れていく
  • 「その他大勢」から抜け出せず埋もれてしまう
  • 反応が薄くモチベーションが続かない
  • 信頼関係が築けずファンが増えない
  • 収益化が難しくなる

こうなってしまいます。 

弊社でも、暇さえあれば私の YouTube を見てくれている視聴者さんや、私が運営しているサービスに入学してくださる方の気持ちを、社内ミーティングで壁打ちしています。 

本当に暇さえあればいつも話し合っています。

「きっとこんな気持ちだよね」とか「 こんな風に言われたらこんな気持ちになるよね」など。

私やこのビジネス学園のファンでいてくれる人のことを、私が誰よりもわかってなくてはいけません。

だから、そこにはかなりストイックでして・・・

何度も言いますが「本当に暇さえあれば」 話し合っています。 

なぜなら、顧客理解をすることが起点となって、次の事柄につながっていくからです。

  • ペルソナ設定
  • ニーズ分析
  • 差別化 
  • セルフブランディング 

これは、マーケティングを成功させる上で、絶対に外せない要素ですよね。 

特に私が重要視しているのは「ニーズ分析」

相手は何を欲しがっているのか?

そこに対して私たちは「答え」や「気づき」という “価値” を提供していくんです。

顕在ニーズ

顧客理解を深めていけば、 ペルソナがクリアになってきますから、

顧客が「欲しい!」と声に出しているニーズ(顕在ニーズ)も明確化してきます。 

顕在ニーズは、すでに言葉で表現されている分かりやすいニーズのため、比較的把握しやすいです。

しかし、顕在ニーズだけでは、すでに市場にいる競合や同じテーマのコンテンツが存在している場合が多いのも事実。

実際のところ、顕在ニーズを拾うのは、その奥に隠れた潜在ニーズを洗い出す種になるからです。

潜在ニーズ 

単純に顕在ニーズだけであれば、私たちマーケターが返すべきなのは「答え」 という部分になりますが、 

本当に私たちがやるべき価値の高いことは、顧客の心の奥に隠れている潜在ニーズに対する「気づき」を与えることです。 

潜在ニーズとは 、顧客自身も気付いていない隠れたニーズのことです。

本人も気づいていないわけですから、言葉で表現することもできないため、顧客理解を深めて、相手を考察しなくてはいけません。

ここに、現代のマーケティングにおいて最も重要である「感情設計」 のヒントが眠っています。 

顧客理解:潜在ニーズを深掘りして圧倒的な差別化へ

前回の授業では「顧客理解の重要性」を学びましたね。

今回の授業では、潜在ニーズを深掘りして圧倒的な差別化をし、なぜ顧客理解が、情報発信者のセルフブランディングに繋がるのか?について解説をしていきます。

潜在ニーズを深掘りして圧倒的な差別化へ 

「私は競合と比べてどこが違うの?」

そんな悩みを抱えていませんか? 

分かりやすい顕在ニーズを元にした機能や価格で競争するだけでは、すぐに真似されてしまい、差別化は難しくなります。

そこで重要となるのが、顧客自身も気づいていない「潜在ニーズ」を捉えること。

潜在ニーズをしっかりと捉えることで 競合との差別化、さらには、顧客の心に自分だけの立ち位置を作るポジショニングにつながっていきます。

1. 真似されにくい「独自性の高い強み」になる!

顧客がすでに言葉にしている「顕在ニーズ」は、ライバルもリサーチして把握しやすいため、すぐに真似されてしまいます。

それでは、自分も「その他大勢の一人」になってしまい何の差別化にもなりません。 

しかし、「潜在ニーズ」は顧客自身も気づいていないため、競合も気づきにくく、真似できない「独自性の高い強み」になるのです。

例えば…従来の掃除機は「吸引力」が重視されていましたが、ダイソンは「吸引力の持続性」という潜在ニーズに着目しました。


他社が真似できない技術力で、独自のポジションを築きました。

2. ファンを獲得して価格競争から抜け出す

潜在ニーズを満たす商品やサービスは、顧客に「そうそう、これが欲しかったんだ!」という深い満足感と共感を与えます。

結果として、価格ではなく「価値」で選んでくれる熱烈なファンを獲得し、値下げ合戦に巻き込まれるリスクを減らすことができます。

 例えば…スターバックスは、単にコーヒーを提供するのではなく、「くつろぎの空間」という潜在ニーズを満たすブランドを提供。

多少価格が高くても、多くのファンを獲得しています。

3. まだ誰もいない「新しい市場を開拓」できる!

潜在ニーズは、顧客自身も気づいていない「新しい価値」を秘めています。

そこに、いち早く気づき、商品やサービスで実現できれば、競合がいない未開拓市場を開拓し、リーダーブランドとして優位に立つことができます。

例えば…任天堂Wiiは、「家族みんなで楽しめるゲーム機」という新しい価値観を創造。


従来のゲームファン以外の新しい顧客層を獲得しました。

なぜ顧客理解が、情報発信者のセルフブランディングに繋がるのか?

ここも、もう少し深掘りしておきましょう。

情報過多の現代において、顧客に「選ばれ続ける」ためには、発信者自身の魅力や価値を明確にする「セルフブランディング」が欠かせません。

そして、顧客理解を深めることは、このセルフブランディングを成功に導くための、強力な武器になります。

先ほどの潜在ニーズを理解することの重要性についての話とも少し重複になりますが、

顧客をよく理解することで、自分が提供できる独自の価値を見極め、

差別化できるからこそ、圧倒的な自分らしさを表現できるため、強力なブランディングが確立するんです。 

1. 「誰に響く情報か」が明確になることで、情報発信の精度が上がる!

闇雲に情報を発信しても、顧客の心に響かなければ意味がありません。

顧客理解を通して「どんな人に、どんな情報を届けたいのか?」というターゲットが明確になることで、発信する情報に一貫性が生まれ、共感や信頼を得やすくなります。

例えば、ダイエット情報を発信する場合、「30代会社員女性」に絞って「忙しい中でも続けやすい食事法」や「モチベーション維持のコツ」を発信する方が、より具体的で共感を得やすく、専門性も高まります。

2. 「独自の価値」を言語化でき、他の情報発信者との差別化に繋がる!

顧客理解を通して、自分の強みや経験が、どんな顧客のどんな悩みに役立つのか?が見えてきます。

また先ほども言ったように、顧客の深い部分:潜在ニーズを理解することができれば、 まだ競合には開拓されていない価値の提供ができます。

それが「独自の価値」となり、差別化に繋がります。

3. 「共感」と「信頼」を生み出しファンを獲得できる

顧客の声に耳を傾け、ニーズを満たす情報を発信し続けることで、「この人の情報は本当に役に立つ」「共感できる」という信頼関係が生まれます。

私が最も大事にしている部分でもあります。

これは、一時的な流行を追いかけるよりも、長期的にファンを獲得し、情報発信を継続していく上で、非常に重要な要素となります。

まとめ

前回の授業では「顧客理解の重要性」そして、今回の授業では、潜在ニーズを深掘りして圧倒的な差別化をし、なぜ顧客理解が、情報発信者のセルフブランディングに繋がるのか?について学びました。

顧客理解が マーケティングにおいていかに重要なのか、 お分かりいただけたでしょうか?

ここで重要なポイントをおさらいしていきましょう!

  • 顧客理解は、 ペルソナ設定 ・ニーズ分析・ 差別化 ・セルフブランディングの起点となる 
  • 潜在ニーズを理解することで圧倒的な差別化につながる
  • 差別化は独自性と共感を呼び、オリジナリティの高いイメージ戦略へとつながる 

このようなところで、この授業の一番最初に戻りますが、 

やはり、マーケティングにおいて画面の向こうの相手の気持ちを理解することが一番の要になると理解してもらえたと思います。

 顧客理解のさらなる深掘り授業もやっていきますので、しっかりとインプットしてくださいね。 

顧客理解:STP分析を使って多角的にターゲットを定めよう!

この授業では 顧客理解を多角的に深めるために、

マーケティングフレームワーク:STP 分析を使って

「誰に」 「何を」 「どのように」 届けていくのかを考えていきます。 

ビジネスを始めようにも、 いったい誰に向けて情報発信をしていけばいいのか?

この「誰に」 の部分を深掘るために、どんなことを考えていけばいいのか学んでいきます。

STP分析とは? 

STP分析とは、 「市場を分析し、ターゲットを絞り込み、 独自のポジションを築く」 ためのフレームワークです。

3つのステップで構成されています。

  1. セグメンテーション (Segmentation)

市場を細分化し、顧客グループを明確にする

  1. ターゲティング (Targeting)

数ある顧客グループから、最もアプローチすべき「理想の顧客」を絞り込む

  1. ポジショニング (Positioning)

ターゲット顧客の心に、独自のポジションを築く

これらのステップを踏むことで、YouTubeでの情報発信においても

  • 誰に情報を届けたいのか?(ターゲット)
  • どんな情報を届けたいのか?(価値提供)
  • 他の発信者と何が違うのか?(差別化)

が明確になり、より効果的な戦略を立てることができるのです。

①セグメンテーション「あなたのファンはどこにいる?」

まずは、市場の中から、自分の動画を見る可能性のある「顧客グループ」を探し出しましょう!

自分が参入するジャンルの中でどんな顧客がいるのか、市場を表にして表してみます。 

今回は性別や 職業 年収 などといったその人物の属性で、セグメントを切ってみました。

これはセグメンテーションの中でも最も一般的なやり方で、デモグラフィック と言います。 

セグメントを切るための要素は、他にも次のようなものがあります。 

場所で分類する(ジオグラフィック)

  • 居住地:国内・海外、都道府県、都市部・郊外…

属性で分類する(デモグラフィック)

  • 性別:男性・女性・その他
  • 年齢:10代・20代・30代…
  • 職業:会社員・自営業・フリーランス・学生…
  • 年収:〜200万円・〜400万円…

興味関心で分類する(サイコグラフィック)

  • 趣味:旅行・グルメ・音楽・スポーツ…
  • ファッション:カジュアル・フォーマル・ストリート…
  • ライフスタイル:ミニマリスト・アウトドア派・インドア派…
  • 価値観:お金・時間・自由・成長…

行動で分類する(ビヘイビアル)

  • YouTube視聴時間帯:通勤時間帯・昼休み・夜…
  • 利用デバイス:スマホ・PC・タブレット…
  • 視聴傾向:好きなチャンネル・ジャンル・動画の長さ…

ポイントは、 「あなたのコンテンツと関連性の高い要素」 で分類すること!

例えば、「筋トレ」の情報を発信する場合、

  • 属性:20〜30代男性、会社員
  • 行動:通勤時間帯にスマホでYouTube視聴
  • 興味関心:筋トレ、ダイエット、健康

といった顧客グループを想定できます。

このように、様々な切り口でセグメントを切ってみると、 偏りなく市場にいる顧客を把握できるでしょう。 

ちなみに 場所で分類する ジオグラフィックは、実店舗を伴うようなビジネスの時によく使う切り口です。

 私たちのようなオンライン上のビジネスの場合は、あまり使わないかもしれません。

多角的に分析するのであれば、

バックエンド商品をテーマにしたセグメンテーションと、YouTube をテーマにしたセグメンテーションの 両方を作ると良いでしょう。

例えば、私が参入しているビジネスジャンルであれば、  このようなことも考えられるでしょう。

横軸を属性要素、縦軸を興味関心要素で掛け合わせてセグメントを切っています。 

おそらく、市場の中にはこのようなニーズを持ったユーザーがいるであろう という表です。

もちろんこの限りじゃありません。

ビジネスジャンルということであれば、横軸の属性要素に、年収や年代を入れてもいいですし、 縦軸に悩みやネットリテラシー などを入れてもいいかもしれませんね。

プロダクト ベースで逆算した YouTube 運営に関するセグメンテーションと、

ダイレクトに YouTube を運営するにあたっての セグメンテーションの両方を見比べてみると、 よりリアルに 誰に どんな情報を届ければいいか 見えてくるはずです。

②ターゲティング「理想の顧客」を特定せよ!

セグメンテーションで絞り込んだ顧客グループの中から、最もあなたのコンテンツと親和性が高く、収益化に繋がりやすい「理想の顧客」を特定します。

例えば、私が運営するビジネス学園の「副業の学校」というサービスを販売するにあたって、市場にはこのようなニーズがあるでしょう。

自分のサービスに来て欲しいお客さんはどこの層なのか?

ご自身のセグメンテーションマップの空欄を埋めて、 自分のターゲット層がどこなのか探してみましょう。 

例えば ビジネス学園の中の「副業の学校」を例にとると、 ターゲット層は、セグメント全体の中で、年収200万円〜350万円の男性です。

事実、利用者の男女比は7:3で男性です。

なぜ、ここのゾーンをターゲットにしたのかは、後のポジショニングの話にも関わってきますが、 ここが最もボリュームゾーンだと判断したからです。

「いいな」と思うターゲットゾーンが、そもそもその層に人がいなかったり、利益が得にくいような層であれば選ぶべきではありません。

基本的にビジネス系のオンラインスクールは、女性より男性の方が需要が強いですし(最近は女性の需要も増えてきた)、収入でいっても中間層が最もボリュームの高いゾーンです。

③ペルソナ設定「顧客像を作って想像する」

ターゲットを絞り込んだら、次は、より具体的で詳細な「人物像」を描き出します。


これが「ペルソナ設定」です。

たった1人のために、これから情報発信するつもりで考えてください!!

一人に的を絞り、価値提供しようとした時、それは多くの人の悩みを解決することになります。

なぜなら一人の人が深く悩むことは100人の人が深く悩むことだからです。 

ーーーー理由ーーーーーーー

たった一人の想定顧客(ペルソナ)にまで絞り込んだ時、圧倒的に顧客目線に立ちやすいからです。

例えば想像してみてください。

あなたの友達の中で、Aさんに向けてだけ情報発信をし、商品を紹介するとしたら、絶対にその道筋がブレないはずです。

  • どんな情報が必要で、どんな情報が不要なのか?
  • どんなことに悩んでおり、どんなことに興味があるのか?
  • どんな表現が刺さり、 どんなトピックに無関心なのか?

たった一人の人物にまで絞り込むと、この辺りのことが見えてきますから、

【情報発信+商品設計+セールス】の流れに整合性が取れてきます。

  • 名前:田中太郎
  • 年齢:32歳
  • 職業:会社員(営業職)
  • 年収:350万円
  • 家族構成:妻と子供1人
  • 趣味:筋トレ、映画鑑賞
  • 情報収集方法:YouTube、Instagram
  • 課題:仕事で疲れててなかなかインプットしたことをアウトプットできていない 
  • 目標:月100万円の収益を達成し、 家族を旅行に連れて行きたい 
  • 購買行動パターン:情報収集はYouTube、その後 LINE に登録し購入 

このように、詳細な人物像を設定することで、顧客の行動や心理をよりリアルに想像することができます。

④ポジショニング「ライバルと差別化する」

STP 分析の最後「ポジショニング」をしていきます。

数あるYouTuberの中で、 自分の強みを活かして「あなたを選ぶ理由」を明確に伝えることが重要です。

ポジショニングマップで立ち位置を「可視化」する

ポジショニングマップとは、競合との関係性を視覚的に表すためのツールです。 

このポジショニングマップも プロダクトベースとYouTube ベースの2つを作るといいでしょうね。

例えば、こちらはYouTubeベースでチャンネルジャンルの市場ニーズをマッピングしたものです。

ビジネス系チャンネルを視聴するユーザーのニーズを洗い出し、どんな競合がどんなニーズを満たしているのか確かめていきます。

例えば ビジネス系であれば、学習型とエンタメ型の2種類のチャンネルがありますよね。

チャンネルのコンセプトとして初級者向けなのか、上級者向けなのかといったところも見逃せません。

今回のポジショニングマップ に配置している競合は、実名は伏せていますが、

私の YouTube アナリティクスから、視聴者が見ている競合チャンネルを参考に作っています。 

他にも ジャンルによって軸の取り方は いくつかありますので参考にしてください。

ビジネス系 

 縦軸:  初心者向け↔️ 上級者向け

 横軸 : 実践重視↔️ 理論重視

投資系

 縦軸:  短期売買 ↔️ 長期投資

 横軸:  ハイリスク・ハイリターン ↔️ ローリスク・ローリターン

 転職系 

 縦軸:  特定業種に特化 ↔️ キャリア 全般

 横軸:  スキルアップ重視 ↔️ ワークライフバランス重視

英語系

縦軸: 初心者向け ↔️ 上級者向け

横軸: 試験対策重視 ↔️ コミュニケーション重視

料理系

縦軸: 時短・簡単レシピ ↔️ 本格的なプロの技

横軸: 節約レシピ ↔️ 贅沢グルメ

旅行系

縦軸: 国内旅行 ↔️ 海外旅行

横軸: 王道観光スポット ↔️ 穴場・ディープな体験

ゲーム実況系

縦軸: 初心者向け解説 ↔️ 上級者向けガチプレイ

横軸: 面白さ重視 ↔️ 攻略情報重視

音楽系

縦軸: 歌唱力重視 ↔️ 演奏技術重視

横軸: オリジナル楽曲 ↔️ カバー曲中心

美容系YouTube

縦軸: ナチュラルメイク ↔️ プロ級フルメイク

横軸: プチプラコスメ ↔️ デパコス

マッピングした市場の中で自分 のチャンネルは、どのポジションを取っていくのか?

私のメインチャンネルを例にしますが、圧倒的に「学習重視×初心者向け」です。

ビジネス系の競合チャンネルの中では、様々なタイプの発信者がいます。

ビジネス系と 一口に言っても、

マーケティング全般をテーマにしているのか、

ブログのことをテーマにしているのか、

副業のことをテーマにしているのか、

AI のことをテーマにしているのか…

投資をテーマにしているのか…

テーマの広さもまちまちです。

私のように1人語りをしているのか、はたまた対談形式でドキュメンタリーのようなのか、 アニメーションを使ってポップに解説しているのか…

概念を中心に話しているのか、 それとも、やり方などハウツーに特化して話しているのか…

話のレベルも上級向けなのか、初級向けなのか…

実際の市場にいるチャンネルを分布させたところ、 初心者に向けて私のような女性ががっつり真面目に講義するスタイルのチャンネルは皆無でした。

そもそも ビジネス系で女性が発信しているというだけでも、独自性を発揮できますよね! 

さらに「初心者に向けて」ということであれば 圧倒的にエンタメ重視のチャンネルが多いです。

実際の画面を映し出した チュートリアルや 黒板の前でしっかり 講義する系の動画は少ない 印象です。 

そう考えた時に、しっかりと学習できるような初心者向けのチャンネルはブルーオーシャンだったんですね。 

ポジショニングのコツ

ポジショニングのコツは、各エリアの四つ角のどこかでポジションを取ることです。

中心によればよるほど特徴の無いチャンネルになってしまうんですね。

万人に受けるチャンネルを狙おうと思えば誰にも響かないチャンネルになります。 

  • 初心者にも分かりやすい 学習チャンネル
  • 初心者でも楽しめるビジネスエンタメチャンネル
  • 上級者がよだれが出るような専門情報あふれる学習チャンネル
  • 難易度の高いノウハウを楽しみながら学べるエンタメチャンネル 

このどこかで飛び抜けないと、どこにでもあるチャンネルになってしまいます。

ポジショニングが決まれば、 その後の情報発信のスタイルも決まってきますよね。

「ポジショントーク」という言葉の通り、ポジショニングが確立されれば、そこを強化するための情報発信をしていくことになります。

矛盾のないように、一貫性のある情報発信を意識しましょう! 

例えば、私であればYouTubeを始めた当初から全く変わっていない軸があります

  • 取り扱う情報の範囲

to C に特化しつつ、 極端に難易度の高い概念やテクニックは解説しない。 

  • 理念と根拠

「たった一人になった時 自分に何ができるのか」を問うたとき、 労働型ではなく仕組み構築型のビジネスを推奨し、 一過性のトレンド情報よりも普遍的な ビジネスの根幹を解説する。

  • 自分のスタンス

ポイ活やせどり、 無在庫転売などの「労働型・ ハイリスク・ 低賃金」のようなビジネスは おすすめしない。 

  • 競合優位性 

形のない怪しい業界の中で、圧倒的に透明性と信頼性を獲得できるように意識している。 

  • 表現方法 

厳しくも優しい教師をイメージし視聴者へのトンマナを統一している。 

これだけの項目で私と同じ軸を持った別の人物など絶対にいるわけもなく、そこに共感を得ることができれば、この世界で唯一無二のポジションを築くことができますよね。 

まとめ

3 C 分析の 2番目に行う「顧客理解」

その中でも、市場と競合の中から、自分の顧客を立体的に見るための STP 分析を学習してきました。 

重要なポイントをおさらいしていきましょう!

  1. セグメンテーション (Segmentation)

市場を細分化し、顧客グループを明確にする

  1. ターゲティング (Targeting)

数ある顧客グループから、最もアプローチすべき「理想の顧客」を絞り込む

  1. ポジショニング (Positioning)

ターゲット顧客の心に、独自のポジションを築く

これらのステップを踏むことで

  • 誰に情報を届けたいのか?(ターゲット)
  • どんな情報を届けたいのか?(価値提供)
  • 他の発信者と何が違うのか?(差別化)

が明確になる。

この3ステップを踏むことで自分の立ち位置が明確化し、

圧倒的ならしさを表現できるようになることから 一貫性を持った発言( ポジショントーク)でブランディングにつながっていく。

これであなたが価値を届けるべき相手が分かり、その相手に自分がどう振る舞えばいいのか分かってきたと思います。

マクロの視点で見る鷹の目と、ミクロの視点で見る蛇の目の両方を使って市場を立体的に見る癖をつけましょう。

そして、定期的にこの授業に戻ってくることで、顧客の心の再確認や、ライバルの中での自分の立ち位置を見直してみましょうね。  

顧客理解:カスタマージャーニーを通した顧客の感情設計

この授業では 顧客理解の深掘り授業としてカスタマージャーニーについて深く考えていきます。

顧客が、私たち情報発信者を知って商品を購入し、さらにはリピートしたり・応援してくれたりするようになるまでの道のりには様々な感情の変化があります。

その顧客の感情を深く理解することで、 私たち情報発信者は適切な行動をすることができます。 

相手に求められている行動を取れるようになるためにも、 ここで顧客の感情に誠実に向き合ってみましょう。 

カスタマージャーニーとは? 

カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスと出会い、購入を決断し、その後も使い続けるまでの 行動プロセス を「旅」に例えたものです。

顧客は、あなたの商品を “突然” 購入するわけではありません。

商品を知る前から、購入後まで、様々な接点を通して、「関係性」を築いていき、感情が移り変わっていきます。

カスタマージャーニーは、マーケティングフレームワーク「AIDMAの法則」に当てはめると、とても分かりやすくなります。 

 Attention (注意・認知)

まず、顧客にあなたの存在を知ってもらうことがスタート地点です。

  • 顧客の状況

まだあなたの商品・サービスを知らない状態。

  • 顧客の行動

YouTubeで悩みを検索、関連動画を閲覧

  • 必要な施策

┗ターゲットに響くキーワードでSEO対策

┗興味を引くサムネイル・タイトル

┗悩みを解決できるコンテンツを作成 

  • 感情の変化

「悩み解決したい!」→「面白そうな動画発見!」

Interest (興味・関心)

認知の次は「もっと知りたい!」という興味関心を高める段階です。

  • 顧客の状況

あなたの動画を視聴し始め、情報収集をしている状態。

  • 顧客の行動

動画を最後まで視聴、チャンネル登録、関連動画を見る

  • 必要な施策

┗視聴者の心を掴む導入、飽きさせない動画構成

┗分かりやすく有益な情報、専門性・独自性を出す

┗視聴者とのエンゲージメントを高める工夫 (質問、コメント)

  • 感情の変化

「このチャンネル面白いかも」→「次の動画も絶対チェック」

Desire (欲求) 

顧客に「欲しい!」という欲求を抱かせる、重要な段階です。

  • 顧客の状況

あなたの情報に共感し、商品・サービスに関心を持っている状態。

  • 顧客の行動

LINE登録ページ、LPを訪問、特典内容をチェック

  • 必要な施策

┗LINE登録、メルマガ登録を促す導線

┗限定特典、無料プレゼントで登録メリットを訴求

┗商品のベネフィットを具体的に伝え、購入意欲を高める

  • 感情の変化

「これなら試してみたい!」→「今すぐLINE登録しよう!」

 Memory (記憶) 

顧客の記憶に残り続けることで、購買意欲を維持・増大させます。

  • 顧客の状況

LINE登録後、メルマガや動画コンテンツを視聴している状態。

  • 顧客の行動

配信内容を参考に、商品・サービスの比較検討、情報収集

  • 必要な施策

┗価値ある情報発信を継続 (教育コンテンツ、顧客実績・事例)

┗質問対応やイベントで顧客との個別交流

┗適度な頻度で商品・サービスを想起させる

  • 感情の変化

「この人の発信はいつも参考になる!」→「この商品は信頼できる!」

Action (行動) 

顧客は、最終的に商品購入という行動を起こします。

  • 顧客の状況

 商品・サービスの購入を決断した状態。

  • 顧客の行動

購入ページで情報を確認、決済を行う。

  • 必要な施策

┗申し込み・購入手続きを簡単にする

┗顧客の不安を解消する (FAQ、保証)

┗購入後のフォローアップで満足度を高める

  • 感情の変化

「買ってよかった!」→「この人のファンになった!」

いかがでしょうか?

消費者としての自分に置き換えて考えてみても、このような流れで商品を購入していませんか? 

AIDMAの法則にのっとった顧客の心の流れを深く理解し、 それに合わせたマーケティング活動をしていきましょう。

カスタマージャーニーマップを作ってみよう 

カスタマージャーニー の概要がわかったところで、それを分かりやすく可視化するために カスタマージャーニーマップを作ってみましょう。

まずは、

  • どこで出会って
  • どんな行動をして
  • 何が問題なのか 

これらを表に書き出してみましょう。

ここでは例として、ビジネス系ジャンルのYouTubeを運営し、オンラインスクールを販売するというイメージで組み立てていきます。 

ここまでで、事実を整理して論理的に顧客の行動と課題感が見えてきました 。

しかし、マーケティングは事実だけを整理するだけではダメです。

何度も言うように商売とは「人の心ありき」 ですから、顧客の感情を設計しなくてはいけません。

エモーショナルジャーニーを使った感情設計 

先ほどのカスタマージャニーマップは、まだ未完成です。

  • 顧客行動 
  • タッチポイント 
  • 課題 問題点

これらの事実だけしか 整理されておらず、 顧客の心が置いてきぼりになってしまっています。

エモーショナルジャーニーとは、カスタマージャーニー における顧客の感情の変化に着目し、

  • 各段階で顧客がどんな気持ちになっているか、 
  • それを元に情報発信者がどのように振る舞えばいいか 

を設計する考え方です。 

先ほどの未完成のカスタマージャーニーマップに、以下の項目を追加してみましょう。

  • 思考・感情
  • インサイト
  • やるべきこと


いかがでしょうか?

このように 各フェーズによって顧客の感情は変化し、それによって私たち情報発信者がするべき行動も変わってきます。 

ご自身のジャンルに置き換えて、顧客がどの段階ではどのような感情になっているのか熟知してください。

まとめ

カスタマージャーニーマップを完全なものにするために、 顧客の感情設計を司るエモーショナルジャーニーを組み込み、マップを完成させてきました!

 重要なポイントをおさらいしていきましょう。

  • カスタマージャーニー はAIDMAの法則がベース
  • カスタマージャーニーのフェーズは、SNS 時代を考慮し以下の流れで行う 
  • 認知 
  • 興味・関心 
  • 比較検討 
  • 購入 
  • 利用 
  • リピート・ 推奨 
  • ベストなマーケティング施策を打つために把握するべきポイント
  • 顧客行動 
  • タッチポイント 
  • 課題 問題点
  • 思考・感情
  • インサイト
  • やるべきこと

もう一声追加するなら、

そのフェーズによってどんなコンテンツを投稿するべきか?まで考えられるとコンテンツ制作スケジュールに組み込みつつ、 綿密な計画が立てられそうです!

 1つ1つの動画コンテンツにも役割があり、 どのフェーズの人にどんな価値を届けるのか?まで考えられると、かなり精度の高いマーケティングができるようになります。 

競合分析の重要性

ここでは3 C 分析の一番最後にみていく競合分析について、その重要性を学んでいきます。 

  • ライバルなんて関係ない
  • 自分は特別だから独自の道を行く 

そういうスタイルも嫌いではありません。

時々、競合分析を全くせずに、マーケティング活動を行っている人も見かけます。

それでうまくいけばいいのですが、 特に Web の世界は トレンドの移り変わりが激しく、その時々によってハマる手法もまちまちです。

何もないゼロの市場から何かを生み出せる天才ならいいのですが、

ほとんどの場合は、すでに道を開いてくれている先人の知恵を借りる方が効率面も品質面も高くなる傾向にあります。 

なぜ、競合分析をしなくてはいけないのか?

まずはここから理解していきましょう。 

1. 市場の全体像を把握する

まず 競合分析を通して、市場規模、成長性、トレンド、顧客ニーズ、競合の状況などを把握することができます。

市場規模は?

競合チャンネルの登録者数や平均再生回数から、市場の規模感を掴むことができます。

例えば、あなたが参入しようとしているジャンルのトップチャンネルが100万人の登録者なら、大きな市場の可能性があります。

一方、1万人程度のチャンネルが多い場合は、ニッチな市場かもしれません。

成長性は?

関連キーワードの検索ボリュームを調べることで、市場全体の需要を知ることもできますし、 Google トレンドを使えば そのジャンルがホットなのかも確認できます。

他にも 競合チャンネルの売り物の種類を把握したり、収益額が分かれば、自分もそれぐらいはいけるということが分かりますね。

トレンドは?

競合は、どんな手法でマーケティングを行ってるでしょうか?

これは別に自分の参入 ジャンル だけでなくても OK です。

YouTube を使ってマーケティングをしているチャンネルは、まだそんなに多くないですから、 そのようなスタイルでビジネスをしてるチャンネルをウォッチしてみましょう。

  • どんな形式の動画で
  • どこから
  • どこへ誘導して
  • どんな手順で
  • 何を
  • いくらで販売しているのか

こういうのは、時代によってトレンドがあります。

顧客ニーズは?

競合チャンネルの動画に対する視聴者のコメントや反応を分析することで、どんなニーズがあるのかを探ることができます。

例えば、「もっと詳しく解説してほしい」「初心者向けの内容が欲しい」といったコメントが多い場合は、そういったニーズに応える動画を制作することで、視聴者を獲得できる可能性がありますよね。

競合の状況は?

どのチャンネルが強いのか、どんな戦略で成功しているのかを分析することで、自社の立ち位置を把握し、差別化戦略を立てることができます。

競合が多いレッドオーシャンでは、独自の強みを打ち出すことが重要になります。

2. 差別化戦略のヒント

競合の強みと弱みを分析することで、自社の 「強み」を際立たせる 戦略を立てることができます。

  • 強み

他のチャンネルと比べて優れている点、視聴者に支持されている理由など。

例えば、分かりやすい解説、高画質・高音質、親しみやすいキャラクター、専門性の高さ、更新頻度の高さ、コミュニティ運営のうまさをチェックしてみましょう! 

  • 弱み 

改善点、不足している点、顧客の不満点など。

例えば、情報が古い、内容が薄い、編集が雑、ターゲットが不明確、更新頻度が低い、コミュニケーション不足 などが挙げられます。

単に「良い動画」を作るだけでは不十分。

視聴者に「なぜ自分の動画を見るべきなのか?」を明確に伝えなければなりません。

競合の分析結果を踏まえて、自分の強みを最大限に活かす差別化戦略をしましょう!

競合が弱い部分を攻める!

  • 競合が「初心者向け」コンテンツに強いなら、自分は「中級者・上級者向け」に特化
  • 競合が「理論重視」なら、自分は「実践重視」や「事例紹介」を強化

独自の強みを掛け合わせる!

  • 経験、スキル、知識、個性、価値観などを分析し、他のチャンネルにはない「独自性」を打ち出す
  • 例えば、「元〇〇」としての経験、「〇〇の資格」を活かした解説、「海外在住」ならではの視点など

このようにして 類似チャンネルの中でも 唯一無二の存在になることで、 必ず選ばれる理由になります。 

3. 顧客ニーズを深く理解

競合リサーチすることで、市場のチャンネルがどんなユーザーに指示されているのか、 どんなニーズに応えているのか分析でき、 顧客理解を深めることにもつながります。

顧客が求めている価値、 不満に感じている点、 潜在ニーズなどは、ライバルのチャンネルをじっくり観察していれば見えてきますし、

 自分のチャンネルにもそれを活かすことができますよね! 

 「視聴者層」を分析

競合チャンネルをリサーチすれば、そのジャンルにどんな 視聴者層がいるのかも一目瞭然です。

  • どんな属性の人が見ている?

視聴者層( 年齢、性別、職業、興味関心など)が分かれば、どんなコンテンツが好まれそうか、どんな言葉遣いが効果的か、どんな悩みを持ってるのかを推測できます。

  • コメント欄をチェック!

視聴者の反応、質問、意見、要望などから、ニーズや関心事を把握できます。

どんな内容のコメントが多いのか・どんな質問が多いのか・好意的なコメントは・批判的なコメントは…

  • コミュニティ投稿

YouTube コミュニティなどを利用しているチャンネルであれば 必ず チェックしましょう。

より コアなファンのニーズ や価値観が理解できます。

競合の「コンテンツ」からニーズを読み解く

チャンネル 全体だけではなく、チャンネル内で投稿されている動画コンテンツからも顧客のニーズを読み解くことができます。

  • 人気動画

再生回数、高評価数、コメント数が多い動画を分析すると、どんなテーマ、内容、構成、表現方法が支持されているのか?がわかりますね。

  • 低評価動画

逆に低評価の動画は、なぜ低評価が多いのか? 改善点を探ることができます。

顧客が求めていない情報は何か?表現方法に問題はないか?

 など 自分のチャンネルにも活かせる部分があるはず。

  • シリーズ化

 一つのチャンネルの中にもシリーズものの企画があったりすることがあります。

人気のシリーズ動画は、顧客のニーズを捉えている証拠ですね。

テーマや内容を参考に、 自分のチャンネルでも取り入れられます。 

4. 効果的なマーケティング施策 

競合のマーケティング戦略を分析することで、 成功事例から学び、 失敗事例から避けるべきポイントを学ぶことができます。

どこから集客しているのか

視聴者をどのように集めているのか?


その方法を分析することで、自分のチャンネルに人を集めるヒントになります。 

  • SEO対策

どんなキーワードで上位表示されているのか?

タイトル、説明文、タグ設定、動画内容などを分析

  • YouTube広告

どんな広告を出稿しているのか?

ターゲティング設定、広告文、クリエイティブなどを分析

  • SNS

他のSNSをどのように活用しているのか?

投稿内容、頻度、フォロワーとのエンゲージメントなどを分析

  • コラボ

他のYouTuberとコラボしているか?

コラボ相手の選定基準、コラボ内容、効果などを分析

どんなコンテンツを出しているのか

どんな動画を制作し、どんな頻度で投稿しているのか?

競合の人気動画を分析することで、視聴者に響くコンテンツのヒントが得られます。

  • 動画のジャンル

どんなテーマの動画が人気なのか?

  • 動画の内容

どんな情報を提供しているのか?

視聴者のニーズをどのように満たしているのか?

  • 動画の構成

どのように情報を整理し、伝えているのか?

  • 表現方法

どんな語り口調、編集スタイル、演出を使っているのか?

  • 投稿頻度

どれくらいの頻度で動画を投稿しているのか?

利用している他のSNSは

YouTube 以外に使っている SNS はあるのか?

また、それらをどのような位置づけで使っているのか?

例)

動画コンテンツの内容を細分化して投稿したり、動画の告知をしている

  • Instagram

 ロング 動画をマイクロ コンテンツ化して、ショートとリールに再利用している

  • Tiktok

 ショート動画をTiktok に転用して、YouTubeへ誘導している

  • LINE

概要欄からリードマグネットを使ってリストビルディングしている 

売っている商品は何か

どのように収益を上げているのか?


その方法を分析することで、自分に合ったマネタイズのヒントが得られます。

  • 広告収入

どの広告を、どのように活用しているのか?

  • 企業案件

どんな企業とタイアップしているのか?案件獲得方法は?

  • 物販

どんな商品を、どのように販売しているのか?販売ページへの導線設計は?

  • コミュニティ

価格や形態は?コミュニティ運営方法は?

  • デジタルコンテンツ 

どのプラットフォームでいくらで売っている? どんな内容?

価格はいくらなのか

もし、独自商品を販売しているなら、その価格はいくらなのでしょうか?

競合がどれぐらいの収益性を持っているのか?を把握することは大切なことです。

儲かっているビジネスモデルであれば、それだけコンテンツやプロダクトにコストをかける余裕が出てきます。

そのジャンルで、どんな商品を、どれぐらいの価格で販売できるのか?の参考にもなりますね。 

YouTubeからの販売導線は

YouTubeからどのように商品販売ページへ誘導しているのか?

LINE や メルマガ などの クローズドメディアに誘導してからのセールスなのか?

 あるいは 概要欄からダイレクトに販売しているのでしょうか? 

またその誘導方法にもいろいろありますよね。

  • 動画内での紹介商品

サービスをどのように紹介しているのか?

  • CTA

どんなCTA(行動喚起)を設定しているのか?

  • 概要欄

どんな情報を記載し、どのように誘導しているのか?

  • 登録特典(リードマグネット)

LINE や メルマガに登録するための特典は何か? 

5. トレンドへの対応

競合は、市場のトレンドや顧客ニーズの変化を敏感に察知し、対応しています。

そして Web 業界のトレンドの移り変わりは本当にとても早いです。

私が YouTube に参入した頃は、 YouTubeでダイレクトに販売しても特に問題のない時代でした。

しかし数年も経てば そのような手法は全く見かけなくなりましたよね。

その時々によってメインの手法は変わってきます。

そういったことも 競合分析をすることで 市場の変化をいち早く捉え 自分の戦略に反映させることができます。 

競合チャンネルの動向 

競合チャンネルは、視聴者獲得、収益化のために、常に新しい手法を試しています。

  • どんなトレンドが生まれつつあるのか?
  • どんな手法が効果的になっているのか?
  • どんな変化が起き始めているのか?

アルゴリズムの変化 

YouTube のアルゴリズムも その時々によって刻一刻と変わっていきます。

トレンドに敏感な競合チャンネルはどのような対策をしているでしょうか ?

  • どんなキーワードで上位表示されているのか?
  • どんな動画が再生回数や視聴時間を伸ばしているのか?
  • どんな構成や編集が効果的になっているのか?

新機能の有効性 

YouTubeは、常に新しい機能を導入しています。


競合が新機能をどのように活用しているかを観察し、自分のチャンネルにどうしたら活かせるのか考えてみましょう。

  • ショート動画

短尺動画の新機能「ショート動画」は、新たな視聴者層を獲得するチャンス!

  • ライブ配信

リアルタイムで視聴者と交流できる「ライブ配信」は、エンゲージメントを高める効果!

  • コミュニティ投稿

チャンネル登録者限定の「コミュニティ投稿」は、ファンとの繋がりを強化!

まとめ

競合分析を無視してマーケティングをするというのは、 独りよがりの価値を提供する結末になりがちです。 

この授業で、いかに競合分析をすることが大切なのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。

ここで重要なポイントをおさらいしていきましょう!

競合分析をする意味と重要性 

  • 市場の全体像を把握する 

競合を通して市場全体を俯瞰してみることができるよ

  • 差別化戦略のヒントを得る 

競合を知ることで、強豪の弱い部分を責め 自分の 強みを生かした差別化ができるよ 

  • 顧客ニーズを深く理解する

競合チャンネルについている顧客を知ることで自分のチャンネルにも活かすことができるよ 

  • 効果的なマーケティング施策を知る 

うまくいってるライバルのビジネスモデルを模倣することで成功確率がグンと上がるよ

  • トレンドへの対応ができる 

市場のトレンドにあった マーケティング戦略が取れるようになるよ 

このように競合を知ることで、自分の活動の最適解に近づくことができます。

自分と同ジャンル・類似 テーマで活動しているチャンネルは、しっかりとリサーチして、

うまくいっているところを盗み、 逆にうまくいってないところを自分のチャンネルでは避けるようにしましょう!

競合分析:競合チャンネルを特定する

ここでは、競合分析としてYouTubeの競合チャンネルを特定していきましょう!

案外、自分の参入ジャンルにおいて、どのチャンネルを競合としてベンチマークしたらいいかわからないという人もいます。

自分が戦う市場の中で、 ウォッチするべき正しい競合の探し方を学び、 スプレッドシートにリストアップして管理しましょう。 

前提として:競合とは何か 

そもそも論ですが、 YouTubeを運営していくにあたり、競合チャンネルとは何なのか?

ここをしっかり定義しておこうと思います。 

  • 同じジャンル・ 関連ジャンルで登録者数・再生数の多いチャンネル
  • 自分のチャンネル内の動画の関連によく出てくるチャンネル 
  • 同じ層のペルソナを抱えているチャンネル

端的に言うと こういうことです。

「競合分析の重要性」の授業でもお話ししましたが、 この競合チャンネルを見つけて分析することによって

  • 市場の全体像を把握できる
  • 差別化戦略のヒントになる
  • 顧客ニーズを深く理解できる
  • 効果的なマーケティング施策ができる
  • トレンドへの対応ができる 

こういったメリットがありましたね。 

それでは早速、具体的な競合チャンネルの見つけ方について見ていきましょう。 

検索する

まずは、最もオーソドックスな方法として、YouTube検索から競合チャンネルを見つけてみましょう。 

あなたのチャンネルと同じジャンル、 テーマ 、キーワードで検索し、上位表示されているチャンネルをチェックするのです。

シークレットモードにする 

検索する前に、まずはシークレットモードにしましょう。

YouTube というプラットフォームは、視聴者の視聴履歴に基づいてホーム画面や検索結果が異なります。

 筋トレ 系のコンテンツをよく見る人であれば、 そのような動画が出やすくなりますし、 投資系のコンテンツをよく見る人であれば、投資系のコンテンツが出やすくなります。

視聴傾向が変わるため必ずシークレットモードにしてください。 

Google Chrome の右上にある「…」 をクリックすると、 赤枠のように「シークレットウィンドウを開く」 という箇所が出てきます。

するとこのような シークレットモードの画面が出てきますので、検索から YouTube を調べて開いてください。

するとこのように、 全く視聴履歴が反映されていないまっさらな状態のYouTube画面が出てきます。

キーワードを打ってみる 

シークレットモードの YouTube を開けたら、まずは自分が参入しているジャンルキーワードをいくつか入れて検索してみましょう。

すると、このキーワードに関係のある動画がずらっと出てきましたね。

基本的にこの時、上の方に表示されればされるほど、 検索したキーワードとの関連度が高く、さらにエンゲージメントの高い人気の動画ということになります。

ちなみに、このホーム画面に表示されている動画が、“このキーワードにおいては” おすすめされている動画になります。 

例外的に新着動画が上位表示する場合もあります。 

※新着動画の場合は「新着」 という ロゴが表示されます

この表示されている動画の中で、ここ最近投稿されている動画で、かつ他のものと比べて再生されている動画はどれでしょうか。 

そのような動画があったら、 赤枠部分からチャンネルに行ってみましょう。

登録者はどれぐらいいて、再生数のアベレージはどれぐらいなのでしょうか?

これを1つのチャンネルではなく、同一ジャンルで、複数の上位チャンネルで行ってください。 

すると、 そのジャンルの登録者数の限界値が見えてきたり、ジャンル全体の再生数のアベレージも見えてきます。

チャンネルで絞り込みをかける 

フィルター機能を使ってチャンネルで絞り込みをかけてみると、そのキーワードが含まれているチャンネルを一覧で表示することができます。

このように検索バーに、 自分が参入するジャンル キーワードを入れて、右側にある「フィルタ」から、タイプを「チャンネル」にすると表示されます。

並べ替えの欄は、 初期値は「関連度順」になっています。

例えば 今回は「副業」に関連するチャンネルがずらっと出てきました。 

実際に見てみると、このクエリでの登録者のアベレージがわかってきました。 

  • 上位チャンネルが登録者6〜7万人
  • 中間層チャンネルで2〜3万人
  • 下層チャンネルで1万人以下 

一つ一つのチャンネルページに行き、各動画の再生数の平均を見てみると、

1万人以上いるチャンネルで、 動画1本あたり3000回〜1万回前後が再生数のアベレージでした。 

もちろん5万回10万回… それ以上再生されている動画もありましたが、 それは「ヒットしたネタ」だと判断することができるので、

自分のチャンネルのテイストとあえば取り入れてOK。

フィルターで、チャンネルの絞り込みをかけた段階で、 直近に開設したばかりのチャンネルをリサーチしたい場合は、

「並べ替え」から「アップロード日」 を選択してください。

 すると、ここ最近でチャンネル開設したばかりのチャンネルがずらっと並びます。

関連動画をチェック

 関連動画も見てみましょう!

関連動画を見ることで、 キーワードに縛られただけの偏った 競合分析ではなく、テーマや トピックに関連性を持った競合チャンネルを知ることができます。

※もちろん こちらも シークレットモードで行ってくださいね。 

関連動画とは 

ちなみに関連動画とは、アルゴリズムによって視聴者の視聴履歴や好みに基づいて自動的に選定・表示されている動画のことです。 

関連動画が表示される場所も複数あり、 次のような場所に表示されます。

  • 動画再生画面の右側

役割:視聴中に他の動画にも興味を持ってもらう

  • 動画再生終了後

役割:視聴が終わった後も、YouTubeに留まってもらう

  • ホーム画面

 YouTubeを開いたときに、興味関心の高い動画を表示

動画再生画面の右側をチェック

自分の動画あるいは、 まだ1本も投稿していない段階であれば、

自分が参入する予定のジャンルの中で、チャンネル登録者数と再生数を持っているような動画を再生してみてください。

そして、右側に並んでいる動画をチェックしてみましょう。 

すでにチャンネル運営をしており、 テーマに沿って統一して動画を出しているのであれば 右側には自分のチャンネルの動画が複数含まれるはずです。

自チャンネル以外の動画も表示されますが、 それらは自チャンネルに関連性の高い動画です。 

数本の動画でやっていくと、右側の関連動画枠にいつも表示される常連チャンネルがありませんか? 

そのようなチャンネルは、自分が戦う市場・ジャンルの中で、 類似性・関連性が高く競合チャンネル として ベンチマークするべきです。

動画再生終了後

これは、私の動画を再生した一番最後に表示されている画面です。

自分の動画あるいは、自分が参入しようと思っているジャンルの類似チャンネルの動画を 最後まで再生してみましょう。

エンディングが終わった最後の最後に次の動画のレコメンドが入るはずです。

これはその動画と関連性が高く、類似性や親和性の高い動画です。 

 複数 本 試してみると、 やはり似たようなチャンネルの動画が出てくるはずです。

 それがいわゆる あなたの競合チャンネルになります。

ホーム画面

ホーム画面に表示されている動画は、皆さんがよく聞く「おすすめで出てきた動画」 です。 

その人の視聴履歴や興味関心によって、このホーム画面に出現する動画は変わります。

競合調査をする際には、 ペルソナの気持ちになって、ペルソナ自身が興味を持ちそうな動画をいくつかチェックしてからホーム画面に戻ってきてみましょう。

もちろん すでにチャンネル開設をしており、自分の動画を複数本アップしているのであれば、自分の動画を複数本視聴してからホーム画面に戻ってきてもOK です。 

すると、どんな動画が表示されるでしょうか? 

意外にも今まで紹介してきた 別のやり方で ピックアップした競合チャンネルと似たようなチャンネルの動画が表示されませんか? 

このように、複数の場所で複合的に競合チャンネルを探すことで、

カンではなく確かめながら自分のチャンネルにとって間違いない競合チャンネルを見つけることができます。 

YouTube Studio からも チェックできることがある 

競合チャンネルは、 YouTube Studioの「アナリティクス」からも確認することができます。

 YouTube スタジオの画面を開いて「アナリティクス」 画面に遷移し、 タブを「 視聴者」に合わせます。

すると赤枠部分に「このチャンネルの視聴者が見ている別のチャンネル」や「 このチャンネルの視聴者が見ているもの」 が表示されます。

自分のチャンネルの視聴者が自分以外のチャンネルでどんなものを見ているのか?明確にわかる重要なデータです。

ここに表示されるチャンネルや動画は、ペルソナからしてみれば自分のチャンネルと類似している競合チャンネルですよね。

ただし 注意点として、  動画の視聴数や視聴者数が少ない場合は、データが足りず表示されないことがあります。

スマホの YouTube Studioからチェックしてみてください。

表示されることがあります。 

競合調査ツールを使って詳細分析

様々なやり方で競合チャンネルを探してきましたが、 気になるチャンネルを複数ピックアップできたでしょうか?

では、そのチャンネルが本当に、アクティブなチャンネルで、自分の競合に値するのかどうなのかも確かめていきましょう。

Social blade

Social bladeは、様々な SNS の分析ができるツールです。

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公式サイトはこちら 

Social Blade
YouTube, Instagram, Twitch, TikTok, and more Statistics - SocialBlade.com SocialBlade can help you track YouTube Channel Statistics, Twitch User Stats, Instagram Stats, and much more! You can compare yourself to other users and analyz...

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分析したいチャンネルの URL を入力するだけで、無料でチャンネル分析ができます。

ここで見るべきなのは チャンネルの グレードと、 ステータスです。

URL を入力するとこのような画面に移ります。

すると左側にアルファベットが出てきますね。

私のチャンネルのグレードは 「B-」ということです。

とはいえ、グレードの良し悪しがわからないと思います。

このグレードは動画の本数や 視聴者からのエンゲージメントの比率をもとにつけられています。

ビジネス系のチャンネルでは、 基本的に エンゲージメントが取れないこともあり、

  「B-」は、かなり優秀な方です。 

実際に、 ここで紹介したようなやり方でビジネス系のトップチャンネルをザーッと見てみましたが、 トップチャンネルでもほとんどが 「B-」

100万人以上いるような、かなり有名なチャンネルで「B」や「B +」でした。

あとは ステータスですね。

デイリーでどれぐらいチャンネル登録者が増えているのか?をチェックしてみましょう。

「subscribers」 と書かれている列がチャンネル登録者の増減 です。

そのチャンネルの広告収益を知りたい場合は 「ESTIMATED EARNINGS」の列を見ましょう!

1日でどれくらいの広告収益を得ているのか分かります。

※一番下の「last30Days」をチェックすれば 1ヶ月のステータスが分かります 。

Kamui tracker

競合分析をするには、Kamui trackerもおすすめです。

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公式サイトはこちら

YouTubeマーケティング支援 | kamu...
YouTubeマーケティング支援 | kamui tracker 国内最大級のYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を開発運営し、チャンネル運用、キャスティング、広告運用、YouTubeコンサルティングを支援する企業です。

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会員登録してログインしたら、左側のメニューバーから 「ウォッチチャンネル一覧」を選択し、競合としてピックアップしたチャンネルを追加しましょう。 

今回は 「副業」というキーワードから、表示されたチャンネルを適当に追加してみました。 

すると、このようにチャンネル全体のステータスが表示されましたね。

  • このチャンネルのキーワード
  • 動画一覧 
  • チャンネル登録者
  • 視聴者に人気のチャンネル
  • スポンサード 動画 
  • 最新の動画 
  • 急上昇中の動画
  • 視聴回数が多い動画
  • 評判のいい動画 

など全て見れます。

特に「視聴者に人気のチャンネル」は必ず チェックしましょう。

そのチャンネルの 類似チャンネルが 一覧で表示される上に、視聴者重複度も表示してくれます。 

自分のチャンネルを登録すれば、自分のチャンネルの類似チャンネルもこの機能で一気に見ることができますので活用しましょう! 

  • まとめ

ここまで競合チャンネルの特定方法について解説してきました。

ご自身のチャンネルの競合YouTubeチャンネルは見つかったでしょうか? 

重要なポイントをおさらいしていきましょう。

方法①:検索する

あなたのチャンネルと同じジャンル、 テーマ 、キーワードで検索し、上位表示されているチャンネルをチェック

方法②:関連動画をチェック

キーワードに縛られただけの偏った競合分析ではなく、テーマやトピックに関連性を持った競合チャンネルをチェック

方法③:YouTube Studio からも チェック

自分のチャンネルの視聴者が自分以外のチャンネルでどんなものを見ているのか?明確にわかる重要なデータがYouTube Studio から見れます 

方法④:競合調査 ツールを使ってチェック 

ピックアップした競合チャンネルの ステータスをツールにかけて詳細分析していきます。 

どのチャンネルが自分のライバルとなり得て、 

そのチャンネルの状態( 再生数やチャンネル登録者数の増減、視聴者層やキーワードなど)が見えてきましたか?

これらのステータスはスプレッドシートに記入し、 競合 調査票として管理しておきましょう。

 必ず自分のチャンネルにも活かすことができる重要なデータです。 

競合分析:基本情報編

この授業では、YouTubeにおける競合分析の詳しいやり方として、まずは競合の基本情報をリサーチしていきます。

それらの項目はスプレッドシートの「競合分析タブ」に記入し管理していきましょうね。

【基本情報】

まず基本的なところですがチャンネルに行って基本情報を見ていきましょう。

使うツール

  • YouTube
  • Socialblade
  • kamuitracker

チェックする項目

  • チャンネル名
  • チャンネル登録者数
  • 平均再生回数
  • 動画投稿頻度
  • 収益化方法
  • 関連サイト

具体的な見方

では、具体的にどうやって確認していけばいいか見ていきましょう。

チャンネル名

まずは、チャンネル名。

これはチャンネルに行けば、すぐにわかります。

チャンネル名で、キーワード対策をしている場合もあります。

※逆にキーワード対策していない場合もある。例えば「KYOKOの暮らし」とか

キーワード対策をしている場合は、そのキーワードで検索した時にチャンネルごと検索結果に表示されることがあります。

チャンネル登録者数

現在のチャンネル登録者数はメインビジュアルの赤枠部分を見れば分かります。

チャンネル登録者の増減は、Socialbladeやkamuitrackerを見れば一目瞭然ですね。

こちらはSocialblade。

「subscribers」の列をみると、どれぐらいの期間でどれぐらい登録者が増えているのかが見れます。

こちらが、kamuitracker。

Socialbladeと同じですが、こちらはグラフで確認することができます。

平均再生回数

こちらもkamuitrackerやSocialbladeでチェックできます。

こちらがSocialblade。

「Videoviews」の列をみれば、毎日どれぐらい視聴されているのか見ることができます。

これで行くとKYOKOのセカンドチャンネル「KYOKO先生スキルアップの授業」は、だいたい平均2200〜2300回平均/日・・・といったところでしょうか。

1ヶ月だと61,185回再生され誰かに見られているということになります。

こちらはkamuitrackerで見た場合。

グラフで見たい場合はこちらで見てもOK。

こちらで見てもやはり平均2200〜2300回平均/日です。

動画投稿頻度

動画投稿頻度は相手のチャンネル「動画」タブに合わせれば、直近の動画が一覧で表示されます。

いつ投稿されたのかも表示されているので、大体の投稿頻度がわかりますね。

これは私の2ndチャンネルですが、1月に3〜4回、つまり「平均週1投稿」だということが分かりますね。

収益化方法

そのチャンネルの収益化方法を特定するには以下の箇所をチェックしてみてください。

例えばチャンネルのトップページにこのように「メンバーになる」のボタンがある場合はメンバーシップを活用しています。

また動画を再生して見た時に、コンテンツの下にストアのエリアが出てくるのであれば物販をしていることがわかりますね。

他にも1つ動画を選択し、概要欄を開いてみましょう。

私のようにメルマガやLINEに誘導している場合は、実際に登録してみてどんな商品やサービスを販売しているのかチェックしてみましょうね。

またこの概要欄にはURLを置くことができますから、

  • Amazonアソシエイト
  • ASPアフィリエイト
  • 企業案件の詳細
  • お仕事の依頼募集

などのLPやリンクが貼ってあるかもしれません。

関連サイト

チャンネルによっては、ブログやホームページなど関連サイトを持っている場合があります。

だいたいは概要欄に行けば、まとまっていると思うのでチェックしてみてください。

他にもチャンネルのトップページに行けば、リンクをまとめている場合があります。

このようにURLと「他〇〇件のリンク」となっていればクリックしてみましょう。

するとYouTubeのチャンネル設定で発信者が設定したリンクがまとまっています。

自分がYouTubeチャンネルを立ち上げた時も設定できるので、是非まとめておきましょう!

まとめ

このようにまずは強豪チャンネルの基本情報を把握することで、どのように活動しているのか知ることができます。

チャンネル登録者が多いのに意外とマネタイズに苦戦していたり、

逆にチャンネル登録者が少ないのに意外とマーケティングがうまくいって収益額の多いチャンネルもあります。

基本情報を細かく見ていくことで、パッと見では分からない意外な特徴に気づくことができますので、まずはここをベースに押さえておいてください。

競合分析:コンテンツ分析編

次に競合のコンテンツを詳しく見ていきます。

どんなコンテンツを投稿していてどんな方向性・傾向なのでしょうか?

またどんなコンテンツが受けていてどんなコンテンツが滑っているのでしょうか?

自分と同ジャンルの競合だからこそ、参考になる指標がたくさん埋もれていますよ。

使うツール

  • YouTube
  • kamuitracker
  • vidIQ
  • noxinfluencer
  • ChatGpt

チェックする項目

  • 人気動画
  • 低評価動画
  • シリーズ動画
  • ターゲット層
  • 動画の内容
  • 動画の構成
  • 表現方法
  • サムネイル
  • タイトル
  • 説明文

具体的な見方

では、具体的にどうやって確認していけばいいか見ていきましょう。

人気動画

YouTubeのチャンネルページに行くと、このようにトップページに人気の動画を配置しているチャンネルもあります。

これは任意で設定できるものなので、設定していないチャンネルには表示されませんが、

私の肌感的には割と高い確率で「人気の動画」をトップページの上部に固定していると思っています。

これは単純にそのチャンネルの中で再生数が多い動画順に表示されているということになります。

こちらは、kamuitrackerの画面です。

赤枠部分のは、直近7日間でぐっと伸びてきている動画です。

その隣の「視聴回数が多い動画」は、チャンネル全体で最も再生数が回っている動画です。

「視聴回数が多い動画」は、古い動画が上がって来ている場合もありますね。

直近の傾向に合わせたコンテンツ作りを目指すのであれば、「急上昇中の動画」を参考にすると良いです。

こちらはvidIQです。

Chromeの拡張機能で入れておけばYouTubeを利用している時常に競合のステータスを確認することができます。

相手のチャンネルページに行き、vidIQマークの横の3点リーダーをクリック。

「viewtrendingvideos」を選択すると、チャンネル内で1時間あたりの再生数が多い人気の動画を一覧で表示してくれます。

※これをVPH(ViewPerHour)といい、vidIQのスコアとして表示されています。

低評価動画

低評価動画は「bad」の数を見るのが一番わかりやすいですね。

しかしながら、現在はYouTubeの仕様により通常では「bad」が非表示になっています。

これを復元するChrome拡張機能が「ReturnYouTubeDislike」です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こちらからインストールできます

あわせて読みたい
Return YouTube Dislike - Chrome ウェブストア 低評価を表示する機能を復元

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こちらのChrome拡張機能を入れれば、このように「bad」が表示されます。

とはいえ、1つ注意事項ですが「bad」が多いからといって、低品質な動画だとは限りません。

逆にあまり人気のない動画(再生数が少ない動画)は、身内にしか見られていない可能性が高く、それであれば高評価率が高くなるのも当然です。

逆にバズっている動画はYouTube側からレコメンドされている動画であり、身内じゃない視聴者にも拡散されている動画ということにもなります。

広がりが大きい分、様々なユーザー層に見られるため、低評価もつきやすくなりますから、一概に「bad」が多いから悪い動画とは言えない部分もあります。

そのチャンネル内であまり人気のない動画を探す場合には、このようなことも踏まえながら相対的に見ていく必要がありそうです。

シリーズ動画

そのチャンネルの中でシリーズものの企画をやっているかどうかは、赤枠部分のここからチェックすることができます。

例えばこれはHIKAKINさんのチャンネルですが「再生リスト」を見てみると様々な企画の動画がまとまっていますよね。

再生リストはブログで言うところのいわゆる「カテゴリー」のような役割なので、分かりやすく調べることができます。

他にも検索窓から企画性の高そうなキーワードを打ってみると、似たようなテーマで何回も動画を出していることが確認できたりします。

これは私のチャンネルですが「ランキング企画」で動画を何本も出していることが分かりますね。

他にもシリーズものの企画をやっている場合には「#1」や「〇〇講座」などのタイトルを使っている場合も多いので、チャンネル内検索機能を使って調べてみましょう。

ターゲット層

競合チャンネルが獲得している視聴者層を調べるには有料ツールが必要です。

こちら「noxinfluencer」というツールですが、月々349ドル〜のプランで視聴者分析が使えます。

とはいえ、ツールに課金したくないという方は、ジャンルと発信者自身を見ておおよその視聴者層を予測する能力を鍛えてください!

ゲーム実況

  • 男性比率高め:60%~80%
  • 年齢層:10代~20代が中心

美容・コスメ

  • 女性比率高め:70%~90%
  • 年齢層:10代~30代が中心

音楽

  • 男女比:ジャンルやアーティストによって異なる
  • 年齢層:幅広い

エンタメ・バラエティ

  • 男女比:チャンネルや内容によって異なる
  • 年齢層:幅広い

教育・学習

  • 男女比:ジャンルによって異なる
  • 年齢層:学生から社会人まで幅広い

料理

  • 女性比率やや高め:60%~70%
  • 年齢層:20代~40代が中心

旅行・アウトドア

  • 男女比:チャンネルや内容によって異なる
  • 年齢層:20代~50代が中心

ビジネス・金融

  • 男性比率やや高め:60%~70%
  • 年齢層:20代~40代が中心

※基本的には発信者と同じような属性の視聴者が集まりやすい傾向にある

動画の内容

動画の内容を素早く把握するためには、ChatGPTなどのAIツールを入れるのが効率的です。

1本1本目視で見ていくのもいいですが、かなり時間がかかってしまいますからね。

ChatGptのChrome拡張機能を使ってKYOKOの動画の要約を出してみました。

拡張機能はこちら

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ChatGPT - ウェブサイトとYouTube動画の要約 - Chrome ウェブストア ChatGPTでいつでもニュース、ウェブサイト、YouTube動画の要約を手軽に取得できます。時間を節約 ✓ 今すぐお試しください!
  • 何について話していて
  • 問題提起は何で
  • 結論は何なのか

この辺りをリサーチしていきましょう

動画の構成

動画の構成をパッと見でリサーチできるような便利なツールはありません。

こればかりは経験で培ったカンが働くようになれば、動画を一目見ただけで大体の動画構成がわかるようになります。

とはいえ、それだけでは分からないと思いますので、見るべき要素の例を覚えておいてください。

動画の長さは、単純に動画尺がどれぐらいのものなのかをチェックします。

あるジャンルにおいての平均の動画尺みたいなものが存在するので、ある程度基準値がわかります。

コンテンツタイプは、比較やランキング、対談やストーリー形式のものなど、どういった形式の動画コンテンツなのかを見ていきます。

もちろん1つのチャンネルの中に様々な形式のものが混ざっていることもあると思いますが、どのようなものが多いのかチェックしておきましょう。

冒頭の長さはメインコンテンツに入るまでの長さのことです。

ブログでいうところのリード文みたいな役割ですが、ここが冗長だったりすると最初の30秒での離脱率が格段に上がります。

さっと切り上げてメインコンテンツに行くタイプなのか、冒頭でも飽きさせず様々な要素を入れているのかチェックしてみましょう。

もし最初のオープニングをしっかり入れてくるタイプのコンテンツであるなら、そこでどんな要素を入れているのでしょうか?

意外性・権威性・簡便性・信頼性など様々ですが、どういう形式なのかチェックしましょう。

さらにオープニングエリアで自己紹介があるタイプのコンテンツでしょうか?

もしあるとしたらしっかりコンテンツとして音声も載せて自己紹介しているのか、あるいはテロップのみなのか?こういうところも見ておくといいですね。

だらだらと自己紹介を入れることで離脱につながることもあるので、強豪がどのように自己紹介トピックを取り入れているのかは参考になります。

次にメインコンテンツの型についてです。

これはYouTubeビジネスの学校の台本テンプレートをプレゼントしていますので、どのようなフレームワークがあるのかチェックしてみてください。

競合の動画はどのようなタイプでしょうか?

そして最後にCTAです。

いわゆるその動画におけるクロージングの部分。

何に誘導しているのでしょうか?

LINEですか?メルマガですか?

あるいは概要欄やコミュニティに誘導しているのでしょうか?

そのトピックは動画の冒頭にあるのですか?

それとも動画の途中や最後にあるのでしょうか?

あるいはその全てでしょうか?

こういった動画の構成をチェックしていってくださいね。

表現方法

表現方法についてもツールでさくっとリサーチできるものはありません。

自分で動画をチェックしてリサーチしていきます。

この“表現方法”というのがいわゆるコンセプトの部分で、世界観を演出できる部分になります。

つまりここでライバルと大きく差別化できるということですね。

“表現方法”と一口に言っても映像の世界には様々なものがあります。

それらの掛け合わせによって行く通りもの世界観を作ることができますので、

ご自身で狙いを定めたペルソナが好みそうな世界観を演出していきましょう。

ざっくりよく見る表現方法としてはこれぐらいあるのではないでしょうか?

マニアックなもので行くと探せばもっといろんな種類があるでしょう。

競合は自分と同じジャンルにおいて似たようなテーマで発信していたとしても、どのような表現方法で情報を演出しているでしょうか?

サムネイル

競合のサムネイルはどのようになっているでしょうか?

ジャンルやその動画のコンテンツタイプによってサムネイルにも一定の傾向があります。

例えば「ビジネス系のサムネイルは、ギラギラ・ゴリゴリのサムネイル傾向だ」とか。

YouTubeビジネスの学校の授業のあらゆるところでも解説しているように、YouTubeというプラットフォームは類似するコンテンツをレコメンドするようにできています。

サムネイルの類似性も例外ではありません。

そのようなことから、特に伸びている動画のサムネイルは注意深くチェックしたいものです。

例えばサムネイルにはこのような要素がありますよね。

競合のチャンネルはどのような組み合わせでサムネイルを作っているでしょうか?

タイトル

こちらはkamuitrackerの画面です。

上のタブを「動画一覧」に切り替えると、競合チャンネルの動画タイトルが一覧表示されます。

  • タイトルの長さ
  • 狙っているキーワード
  • パワーワード
  • 内容との整合性
  • サムネイル内容の補完

これが、どうなっているのかチェックしてみましょう。

説明文

こちらは、気になる競合チャンネルの動画を一つ開き、概要欄を見てみてください。

おそらくそのチャンネル内の動画の概要欄は全て同じになっているはずです。

※時折、企画的な動画がある場合はそれだけ変えていることもある。

概要欄に記載される主な項目

  • その動画の説明文
  • マネタイズポイントへの誘導
  • クローズドメディアへの誘導
  • アフィリエイト商品の紹介
  • 企業案件の紹介
  • 自社メディアへの誘導
  • 各種SNSの紹介
  • 目次
  • 関連動画・おすすめ動画
  • お仕事の連絡先

競合のチャンネルの概要欄では、どのような項目が記載されているでしょうか?

サムネイルやタイトルを見ても、その動画で狙っているキーワードがわからなかった場合、

意外とその動画の概要欄にある説明文では、キーワード対策を行っている場合もあります。

概要欄を見れば競合がYouTubeを通してどのようなビジネスモデルを展開しているのかざっくりわかるので必ずチェックしてみてください。

まとめ

今回解説した項目を見れば競合チャンネルから、自分が参入しようとしているジャンルの傾向や対策、うまくいっている事例や失敗例を学ぶことができます。

そのジャンルにはどのような要素が存在しているのか、しっかりと見極めてください。

競合分析:集客分析編

競合分析:販売戦略編

YouTubeのおすすめ競合分析ツール①vidIQ

無料で使えるツールや、有料課金すれば詳細に分析できる範囲など様々ですが、

実際にKYOKOが使っている分析ツールを紹介します。

私はほとんどのツールに有料課金していますが、無料で使える機能もかなりあるので、最初は無料からでも使ってみましょう!

まずは、YouTubeの定番分析ツールvidIQ!

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vidIQには、様々な機能があり量が多すぎるので、私が実際に使う機能だけ紹介します。

キーワード調査

vidIQはSEOツールですので、主にキーワード調査で使います。

​vidIQを​Chrome拡張機能に追加していると、YouTube上の画面に様々なデータが表示されるようになります。

右上の赤枠部分から「keyword inspector」を選択。

すると、キーワード調査機能が出てきます。

今回は「フリーランス」というキーワードで調べてみました。

「フリーランス」は検索ボリュームが95,018ということで、YouTube内でも検索需要のあるキーワードのようです。

そして「competition(競合)」をチェックしてみると、「medium」となっていますね。

検索ボリュームが高い割に競合が「medium」なので、「overrallscore」が67となっています。

個人的な肌感としては65以上あると、“需要が高いのに勝ちやすい”というところで狙い目のクエリだなと判断しています。

この下の方には「フリーランス」に関連する別のキーワードが同じように一覧で表示されており、狙うべきサブテーマの参考にもなります。

検索窓にキーワードを打って検索しても、そのキーワードのステータスが右側に表示されます。

この場合は先ほどと違って、このキーワードにおけるトップチャンネルも出てきますから競合分析に便利ですね。

他にもvidIQにログインしてダッシュボードに行くと、「キーワード」の項目が出てきます。

するとこのようにキーワードツールが出てきました。

キーワードの検索バーの下に

  • 概要
  • トップキーワードの機会
  • チャンネルの上位の検索用語
  • 注目のキーワード

があります。

「注目のキーワード」は日本国外のキーワードがメインのため、ほぼ使いません。

それ以外のタブをそれぞれ見ていきましょう。

「トップキーワードの機会」は、自分のチャンネルに関連性の高いキーワードが表示されます。

次に「チャンネルの上位の検索用語」では、自分のチャンネルがどのようなキーワードで評価されているかを知ることができます。

1つ1つのキーワードをしっかり分析したい場合は、検索バーにキーワードを入れて調べてみましょう。

「関連キーワード」を選択すると、検索バーに入力した軸のキーワードにまつわる関連したキーワードが以下のような指標をもとに一覧で表示されます。

  • 関連スコア
  • 検索ボリューム
  • 競合性
  • 上位表示難易度

様々な項目がかなり詳細に表示されるので、チャンネル立ち上げ時にもネタだしの時にもかなり便利に使えます。

気になるキーワードはチェックボックスにチェックを入れ「書き出す」から、ダウンロードすることもできます。

ビデオタグ

各動画を再生すると右側にその動画につけられているタグが表示されます。

発信者がどのような意図でその動画を作っているのか、これで透けて見えてしまいますね。

ここに表示されているタグは、クリックすると、先ほどと同じようにそのキーワードに関連する情報が一覧表示される画面に移ります。

チャンネルタグ

動画単体のタグではなくそのチャンネル自体に設定されているタグを見ることもできます。

チャンネルページに行き赤枠部分をクリック。

するとこのようなステータスが出てくるので、一番下に表示されている部分をチェックしてください。

これがこのチャンネルにつけられているタグです。

あるいは動画再生時に右に現れる「channel tag」を見てもOK!

人気動画

vidIQを拡張機能で入れていると無料でも、このような青いマークが出てきます。

このチャンネル内のアベレージよりも再生数が回っている動画につく数値のタグです。

「2️,4×」であれば、平均値より2.4倍再生されてるということ。

これを見ることでそのチャンネル内での人気動画がわかりますね。

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