調候

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運気として使う場合

五行のバランスで見る方法以外に調候という季節感で見る方法があります。五行のバランスから見る用神、忌神は物質的な成功を意味します。お金、名声、権力など。

調候のバランスの整う時期は内面の満足感、環境的に恵まれることを意味します。これは命式+大運で日干の干の特性をうまく使える状態になっているかどうかを見ています。

調候の良い時期=日干の干の特性が活かせる時期
調候の悪い時期=日干の干の特性が活かせない時期

で判断します。また調候は五行では見ていません。あくまでも干の特性と季節感で見ています。例えば甲は庚で剋されますが、秋の季節は冬に向けて枝を切り冬の準備 をするように庚の斧で木を切ることで良いわけです。このように干の特性を季節でどのようにすると良いかを見ているので、五行で考えると間違えてしまいます。

調候で見る場合大運も季節で見ます。亥の大運なら水の五行ですが、冬の季節として考えるわけです。

春(寅卯辰)
夏(巳午未)壬癸壬癸庚癸
秋(申酉戌)壬癸壬癸庚癸
冬(亥子丑)丙丁

また寒暖燥湿でも調候を見ます。秋の季節の甲で庚が良いといっても水の多い湿っ た命式では火が必要です。このように調候に合わせて必要な干だけでなく、寒暖燥湿 と合わせて判断することで調候的に何が必要かがわかります。

寒 冬の寒い命式を調整する=火
暖 夏の暑い命式を調整する=水
燥 春・秋の乾いた命式を調整する=水
湿 春・秋の湿った命式を調整する=火

寒暖燥湿が整っていない場合に起きる悪いことは以下になります。

寒  家庭運、健康面、性格の偏り、価値観や考え方の偏り、子供運
暖  性格の強さ、健康面、家庭面
燥  性情の偏り、行動面に難がある、人生に苦労が多い、子供運
湿  心身の欠落(能力が劣る)、社会生活の不調、人生に苦労が多い

五行バランスが取れているが調候が悪ければ、お金を稼ぐことはできても満足感が低いなどになるわけです。そのため一般的に運気が良い悪いは物質的にお金が増えた、結婚できた、昇進したなどで見るため、調候よりも五行バランスを大事に見ていくわけです。

また調候バランスが崩れると性格、健康面、妊娠面でも影響がでます。

相性として使う場合

調候は相性としてつかい、二人で調候が整うなら一緒にいることでメンタル的に満足感が得られるわけです。この場合は寒暖燥湿が整えばよいので、二人で火と水のバランスが整えばよいと考えます。

甲乙丙丁戊、寅卯辰巳午未
己庚辛壬癸、申酉戌亥子丑
時間

として計算してお互いに調候を補い合えば、メンタル的に満足感が大きい相性として 考えます。


・11月、12月、1月生まれで丙のない癸の強い命式
ただし壬、癸の日干の人は省きます。
家庭運の悪さ 家族との不和、生まれ育ちの不運
健康面の悪さ 身体的障害をもちやすい、事故、怪我をしやすい
性格の偏り 冷酷、クール、冷静、無常、風変わり
価値観・思想の偏り 自己の世界に閉じこもる 異質な世界観
子供運の悪さ 子供ができにくい
寅、巳、午、未、戌をもっているとOK
寒を嫌う干 甲 乙 戊 己 庚 辛


5月、6月、7月生まれの癸のない丙の強い命式。
性格の強さ 自己主張の強さと気性の荒さ、テンションの高さ、
特別な行動により対人不調和
健康面の悪さ 身体的障害 病気 肺 心臓 精神病 血液・循環
器系
家庭面での悪さ 気分のムラ、他人を見下す、言動の不一致
亥、子、丑、辰、申をもっているとOK。
暖を嫌う干 戊 己 庚 辛


5月、6月、7月、8月、9月、10月で命式中に壬、癸、子、丑、
辰、申、亥がない場合。
性情に偏りがある 短気、情緒がない、無味乾燥、落ち着きがない
行動面に難がある 気配りがない、言動が雑である、マイペース、
強引、熟慮しない、対人関係が悪い
人生に苦労が多い 周りの環境に恵まれない
子供縁が薄い 妊娠しにくい
燥を嫌う干の組み合わせ
戊―丙 己―丙 庚―戊 辛―戊

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